屋久島の緑と雨。
今日からいよいよ梅雨入りだね!と思っていたら、5月の末にもう宣言されていたようで驚いた。
ともあれ、2023年の梅雨にこんにちは。
梅雨に入ると島では激しい雨が何日も降り続くことになる。時には外に出ることができないほどに激しく。
森や海に出かけることは全くできそうにはない期間は続くのだけれど、そんな屋久島の時間が案外と気に入っている。
アトリエに篭ってざあざあ雨音に包まれているとジュエリー作りも深く集中できるのでありがたい。
さて、指輪作りもいよいよ終盤に。
リング本体の造形は紙やすりでの磨き仕上げ作業を経て、ひと段落を迎える段階となった。
紙やすりは12番から初めて240番、400番、そして600番まで、
少しずつ荒さを細かくしながら、同じ手順で、同じタッチをリングに与えていく。
そうするとやがてリング全体を柔らかな光沢が包み込むのを見てとることができた。
フォルムも一層の均整を帯びてきたように思う。
マットな質感の中につるりとした潤いを感じられる、その有機的な表情を生み出すためには手作業で時間をかけて磨き作業を行わなくてはならない。
昔からずっと変わらないタッチや道具ばかりを、わたしは特に気に入って使ってきたように思う。
リングにはこれからさらに装飾を加えて完成となる予定なのだけれど、
ここにきてその近い未来をイメージすることができて喜びが込み上げてきた。
18k pink gold and platinum
つかの間の雨上がりにはリングを庭先に持ち出してじっくりと眺めることができた。
デザイン性の高いスタイルではあるけれど、お二人リングにはいつも優しげな雰囲気があるように思う。
こうして眺めると、シンプルなラウンドシェイプのリングです。
彼のプラチナは2.3mm幅。彼女のピンクゴールドは2.0mm幅。
午後の曇り空のフィルターを通り抜けた光を受けて柔らかな光沢を纏っていた。
お互いのリングから金属の一部分を交換するのは集めている宝物を交換するようで、なんだかお二人だけの約束みたいでもある。むっちゃ素敵。
ここから最後の仕上げ作業となるわけだけど、出来上がりはもう少し先のお話に。
お二人の結婚指輪はこれまでにはなかった繋がり感を纏って出来上がる予定ですので、オーダーメイドで生まれた一つだけのデザインをどうぞお楽しみにしていてください。
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