お二人で分かち合うシダの葉のモチーフ。
緑の中に浮かび上がるシルエット。
屋久島から沖縄へお届けする結婚指輪が出来上がりました。
プラチナリングの佇まいは
二つで一つであるようでもあるし、
あるいは最初からずっと一つであったようにも見えて、
愛おしい気持ちが溢れてきました。
冬のジュエリー作りのはずだけど、屋久島と沖縄をつなぐ結婚指輪作りはのんびりと南国ムードに包まれていました。
お二人とは島で暮らすリズムを大切に思う気持ちでつながっているのかな、と思うのです。
屋久島よりもはるか南に暮らすお二人はおおらかで、メールから届く優しい言葉にいつも癒されていました。
大切な指輪作りのお声がけをいただきましてありがとうございました!
出会った二人が一緒に暮らして一つのものを選んでいく、結婚指輪づくりはその始まりでもあるかもしれません。
お互いがお互いでありながら、お揃いになるように、工夫を重ねるのもオーダーメイドならではの楽しみだと思います。
彼と彼女の好みを大切にしつつ、つながりを持たせるようにと相談したデザインづくりが楽しかった!
「形は違ってはいるけれど、同じシダの葉のモチーフを分かち合うようにプラチナリングを作りたい。」
自由で、そして確かな繋がりを感じるお二人のスタイルが、わたしも大好きなのです。
素材はシンプルにプラチナでお揃いといたしました。
彼女のリングはシダの葉の姿をかたどっています。
彼の丸いリングの表面にはシダの葉模様を彫刻しています。
緑の合間から差し込む冬の光がスポットライトのようにリングを包み込み、柔らかな陰影を作り出していました。
冷たいずなのに温かくて、
しっかりと重たいはずなのにふわりと軽やかに見えるのは、
手作りならではの温度感だと思うのです。
マット仕上げを施したプラチナの輝きに優しい手触りを想像せずにはいられなかった。
見えないところではあるけれど、心に響くところを大切にしました。
リングの内側には、いくつかの言葉がまるでお二人の間に交わされた約束のように佇んでいます。
とはいえとても細かった彼女のリングです。
すっきりとしたスタイルを保ちつつ、刻印を施す場所に幅を持たせるようにとアレンジしたのはデザイン作りのポイントだったように思います。
屋久島で出会う癒しはやっぱり水のイメージなのですよね。
彼女のリングにはプラチナの雫をぽつり、そして一粒のダイヤモンドをセットいたしました。
いよいよ始まりの時がやってきて、
ケースに入れたリングを持って小さな森へと散歩に出かけました。
降り注ぐ緑の光も、小川のせせらぎも、通り抜ける冷たい風も心地よい、うっとりな夕暮れ時でした。
まるで屋久島の祝福のようだな!と嬉しく思いました。
緑と水の島からお二人に、ご結婚おめでとうございます。
沖縄での暮らしにこのリングが寄り添っていてくれますように。
そしてきっとお二人の幸せが周りをもっと幸せにしていくのだろうな、と想像してあたたかな気持ちに包まれています。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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