屋久島から台湾へ。お二人に届ける結婚指輪を手にして、海で眺める。出来上がったばかりで遅い時間になったけど、ピンクゴールドとシャンパンゴールドが黄昏に照らされて素敵。
ピンクゴールドとシャンパンゴールドは同じk18ゴールドでもこんなにも色調や雰囲気が違っている。お二人とは海を越えて、サンプルリングを手に取ってもらったり、素材の違いを試してもらったりした。これからずっと共にある結婚指輪なので、お二人にぴったりの素材に出会えて良かった。
そういえば、台湾からはパイナップルケーキとともにサンプルが帰ってきたこともあったなあ。いつもあたたかな歓迎をありがとう。去年の秋から始まった指輪作りの日々を、今となっては懐かしく思い出しながら。
2本が寄り添って初めて一つのように見える結婚指輪は、出会う二人が紡いでゆく時間に似ていると思う。近しいけれど、少しずつ違っていて、でも、一緒になると補い合って。意図的にデザインしたわけれはないけれど、出来上がってみると自然とリングも同じようになっているのが不思議。
どんな出会いだったのだろう。いつかお二人にもお会いしたら聞いてみたい。リング越しに眺めている、この海のずっと向こうにお二人と繋がっているのは何よりも嬉しいこと。
お二人とご一緒した時間から新しく生まれたデザインを、最後にもう少しだけ眺めていこう。
緩やかな波のようなリズム。彼のシャンパンゴールド、彼女のピンクゴールド。有機的な手触り感と。
彼女のリングにはダイヤモンドを一粒セットした。これまで作ったダイヤモンドリングで一番細い気がする。ピンクゴールドの硬さも繊細な造形を助けてくれた。
彼のリングは均一幅で落ち着いた佇まい。抑揚があって印象的なデザインだけど、表面はつるりとシンプルな仕上げになっているので、使ううちにできる小さな傷もまたリングに味わいを与えてくれるだろう。これからずっと長く続くお二人の暮らしに、この指輪が寄り添ってくれると嬉しい。
これまでのことも、これからのことも、お揃いの結婚指輪も。出会うって素敵です。
ご結婚おめでとうございます。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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