One Drop Ring 18k yellow gold, diamond
ダイヤモンドのキラキラは
全部で58ある面を通して入り込んだ光が
内部で全反射して上部から放たれ、
ダイヤモンドの輝きをきわだたせる設計から生まれてくるもの。
角度を変えたり、光の強さを変えたりを繰り返すと
そのキラキラもまた表情を変え続ける。
今日出来上がったばかりのダイヤモンドリングを
ライトの下で眺めていたら、
時折キラリと強い輝きが
心のずっと奥の方に響いてきて、嬉しくなってきた。
指輪だとこうやって、自分で石を見ることができるのも楽しいところ。
石を眺めている時間って、なんだかとても静かなのであります。
今日は雨降りの屋久島。
One Drop Ringは屋久島の水、しずくの一滴をかたどってシンプルなリングとしたもので、
不思議とこの指輪が出来上がるときは雨の日が多いような。
偶然なのか、必然なのか。
ここで暮らしていると、どうしても水にまつわるジュエリーを作りたくなる。
雨の止み間、庭先にリングを持ち出してみると、
雨の雫と屋久島の緑がバックとなって感激!
素材はゴールドとダイヤモンド。
丸い石枠に細いリング。
普段付けもオーケーで、婚約指輪にも使えるような、
どこまでもシンプルなジュエリーを作ってみたい、
というのがこのリングを作ったきっかけでした。
この雫リング、
とても細身な作りなので、
他のリングと一緒に、重ねてつけるのも素敵ですね。
実は今回のリング
先日作った結婚指輪と組み合わせて、
婚約指輪としてお使いいただくために、
デザインを合わせて作ったものなのです。
マッチングの要となる素材や色感など、
ゴールドの配合はとても大切にいたしました。
「旅先で指輪を作りたかったのです!」
お二人の言葉で始まった、この指輪作り。
素材のこと、サイズのことなどなど、
結婚指輪から始まって婚約指輪が出来上がるまで、
お二人にもじっくりとお付き合いいただきまして、
本当にありがとうございました◎
婚約指輪が雨の雫なら、
お二人の結婚指輪は
屋久島の山と海を想いながら作ったものなのです。
一緒に並べてみると、ピタリ。
山と海と雫。
屋久島のかけらが小さなジュエリーとなって、
3つが一つとなって、
お二人の元に届きます。
ほんと、この自然から
全てのものは生まれてくるのですね。
お二人の指輪を作っている間は何度もビーチに通って、
ここから大切なものを学んでおりました。
屋久島の海から見た屋久島と水。
体の中を風が通り抜けるような、
そんな景色。