シルバーのリングに星の輝きを散りばめて、屋久島で出会ったお二人の結婚指輪が出来上がりました。
彼と彼女の大切な思いを詰め込むようにと進めた、心温かな指輪作りだったなあ。お二人はどんな出会いだったんだろう。今度会ったら聞いてみよう。キラキラとひかる指輪を前にしながらお二人のことをふわりと思う。
偶然のような必然のような。強い引力に惹かれる出会いがあると思う。
お二人とはしずくギャラリーでお会いしたのは、まだ暑い夏の終わりのことだった。なんとその前日に屋久島の森で結婚を約束したお二人は友人の紹介でわたしの事を知って、ひらめきを感じて会いにきてくれたという。
短かったけど、印象深かったお二人と過ごした時間を思い出しながら、雨上がり、指輪を持って庭先に出てみる。
夕暮れ時の光を受けて、リングが輝きに包まれる。指で挟んでくるりと回すと、キラキラ模様がその光をあたり一面に跳ね返した。
キラキラ模様はリング側面からセンターへのグラデーション。シルバーには独特の白さ、軽やかさ、爽やかさがある。
制作の時間は、こちら屋久島では雨降りが多くって。雨音を聞きながら星空をモチーフにしたリングを作ってると、空には見えないのに、ここに星はあるのだなあと思えてきて、なんだそういうことなのか!と妙に納得したのをよく覚えてる。どんな時だって空にはいつも星が輝いてるのだ。
彼女のリングには幅の細いところと太いところが。彼のリングはリング幅が均一に。少しずつ違っているから近くなれるようなフィーリング。グラデーションのキラキラ模様が重なり合って、一つの景色のようにも見える。
アウトラインが柔らかくガーブしているので日々の暮らしにも快適に馴染んでくれると思う。
指輪作りはこれで終わりになるけれど、これから紡がれるお二人の暮らしの中で、時には小さなキズもつくだろう。でもそんな日々のいろいろこそがリアルで、なんとも愛らしいなあとも思う。
お二人のこれまでとこれからが、この小さなリングに詰まってる。
そろそろ指輪をお届けする時だ。
ふと、お二人が歩いた屋久島の山々を見上げると、空に大きな虹がかかってた。
ご結婚おめでとうございます!
それにしてもこんなのは初めてだ。
赤、オレンジ、黄色、緑、水色、ブルー、紫。
7色がハッキリと見えた虹だった。
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制作編