シャンパンゴールド、ラウンドシェイプ の結婚指輪。
彼のリングは柔らかにカーブして。
彼女のリングはイエローサファイアをセットして。
お揃いデザインで出来上がりました。
リングを手に取ると、
春のしずくギャラリーでお会いした日のことを懐かしく感じました。
リングの優しい雰囲気が、なんとなくお二人に似ているようでもあって、、、
沖縄と屋久島、春から夏を経て秋に、
お二人と季節を共有しながらオーダーメイドで作りました。
彼と彼女の思いがいっぱい詰まった指輪作りだったなあ。
「リングの内側には沖縄の暮らしで馴染み深い月桃の模様を彫刻したいです!」
2月に初めてメールで伝えてくれたとき、
あ、これだ!とデザインが思い浮かびました。
月桃の模様はリング内側にぐるり一周レイアウトして、
2本のリングを重ね合わせると一つの図柄となります。
そしていざ、リングをピタリと合わせてみると、
なんだかお二人だけの約束みたいで素敵だった!
模様の中にはいつもの掛け声が文字で入っているのも、ちょっとしたこだわりで。
表側がシンプルなデザインだっただけに、
リング内側にはお二人だけのオリジナルをいっぱい詰め込むことができました。
5月。しずくギャラリーの月桃に花が咲きました。
そして、この小さなお花模様。見えますか?
最初は月桃の模様だけの予定だったのですが、
お二人が屋久島の森を歩いてオウレンの花に出会って、
ここにきた証に、私と出会った記念に、
屋久島のテイストも盛り込みたい。
屋久島旅で生まれたアイデアもありました。
でも盛り込みすぎでしょうか?
いや、ここはなんとかしたい。
デザインを検討して、さらに打ち合わせを重ねて、
いざ彫刻してみると、
むっちゃいい感じに出来上がりました!
3月。雪解けの森。大好きなオオゴカヨウオウレン。
沖縄から屋久島に。
しずくギャラリーと白谷雲水峡を旅したお二人と過ごしたひと時を、時々思い出してます。
2.3mm with yellow sapphire and 2.3mm wave in 18k champagne gold
同じリング幅でラウンドシェイプ ではありますが、
彼と彼女のラウンド具合を変えて仕上げたので、
お揃いながらにもそれぞれの個性を感じるカタチ。
彼のリングのアウトラインはどこか彼らしくって、
彼女のイエローサファイアはどこか彼女らしくって、
これから長い時間、この指輪がお二人の暮らしとともにあるシーンを思うと嬉しくなってきた。
海を隔てて、南の島から南の島へと指輪を届けることになり、
やっぱりお二人のリングは海が似合うなと
お気に入りの場所まで出かけると、
すぐ近くにあった月桃の実が、こんなに赤くなっていましたよ!
2月に初めてお電話いただいてから、
オウレンが咲いて、月桃も咲いて、月桃の実が色づいて、秋になって。
平成が令和になったし。
おめでたかった結納や、
首里城のことは驚きで、時には悲しい出来事もありました。
たくさんの事柄を共有しながら進めた指輪づくりは、私にとって大切な思い出となりました。
ここまでずっとありがとう。
いよいよ海を渡りますね。
ご結婚おめでとうございます!
制作編