波のリズムリング。
18歳の時からの長い友人のために作りました。
出会ったとき、わたしはまだ学生で、
先輩は23歳くらいで。
それから何度も一緒に海に出かけて、
卒業して、就職して、旅に出て、
気がつけばお互いに家族ができていた。
そしてさらに時は流れて、ご結婚10周年の記念にと
指輪作りの声をかけていただいたんです。
当時の面白きあれこれを思い出すと、こんな日が来るなんて!まさか!
大切な指輪を任せていただいたこともそうだし、
時をここまで泳いできたぞ!という感覚もあって、
とてもとても嬉しかった。
先輩ファミリーとは去年の十月に大阪で会って、
それからはLINEを通じて海を越えて打ち合わせを重ねて約半年!
長い間、指輪作りにお付き合いいただきましてありがとうございました。
こちらはもうすっかり暖かくなり。
アトリエの庭では月見草も咲き始めました。
18k champagne gold× yellow diamond , yellow gold×diamond
緩やかにリングをぐるりと波模様のラインが囲んでいますが、
モチーフにしたのは、いつもの島の暮らしで大好きな海の時間でした。
金属と天然石の組み合わせは無数にあるけれど、
シャンパンゴールドにイエローダイヤモンド、
イエローゴールド にクリアカラーのダイヤモンドの組み合わせは素敵だった!
そして、
ゴールド、ダイヤモンドは共に強度も高く、
長くお使いいただくジュエリーにぴったりの素材なんです。
波のラインがリング表面を囲んでいるので、
こうして手にとって角度を変えてみると、
見える場所によって表情が変わります。
刻み込んだのは
波のリズム。
時間を感じる指輪を作りたかった。
ファミリーの時間とか、お二人のこととか、お仕事のこととか、
入学式とかもあるだろうし、また海にも行くだろう。
たくさんの今が重なってずっと続いてゆくのって、素晴らしいなと思う。
「指輪の裏側にどんな言葉を彫り込みますか?」
と尋ねたら、
「mahalo=ありがとう」
というシンプルな言葉が返ってきたのがお二人らしいなあと思いました。
楽しいジュエリー作りをありがとうございました。
10周年おめでとうございます!
制作編
始まり編