海の上から眺めた屋久島はやけにスッキリだった。台風一過にはいつも空が澄み渡る。
島では人の暮らしはダメージ受けた部分もあったけれど、海や空、森にはやけに軽やかさが漂っていて、自然は今日もまた圧倒的だ。
われわれのダメージもまた、自然の一部として受け入れていくものなのか。
色々と考えることもあるけれど、それでもまた、ジュエリー作りは続いてゆく。
月に花にしずくに、彼女からわたしも大好きなモチーフをオーダーをいただいて作り進めてきた。とにかく島の自然をいっぱい感じながらのジュエリー作りだなと思う。
植物や天候の勢いが圧倒的な場所ではいつもイマジネーションが刺激され続けている。
この島では暮らすことに体力いっぱい使うけれど、その分だけエネルギーもいただいているのだろう。
こうして自分自身から満ち溢れた喜びや感動がイメージになって、生まれるジュエリーたちは、きっと島のかけらのようなものなのかもしれない。
作業机に向かい、小さなリングを眺めながら。島とジュエリーそして人を繋ぐサイクルについて考えていた。
18kyellow gold
さあ、指輪作りの再開です。縮めたバネを伸ばすように。
幅1.5mmほどの繊細なゴールド。リングに小さな溝を掘ってゆく。台風の中、頭の中で何度も作っていたステップだ。
彫った溝にゴールドの支柱を立てて、花をかたどったプラチナを添えてみる。リングに咲いた一輪の花。土を耕して花を植えるように。
リングの上で同じ作業を繰り返して、リズムに乗って、なんだか久しぶりに静かな気持ちに包まれている。
風吹く日もあるけれど、少しずつ進んでゆこう。
うん、明日もきっと良くなる。
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