いよいよ夏が始まりました。
こちら屋久島サウスは暑い!
ビーチではもう、砂が熱くなって裸足で歩くのがキツイくらいの夏っぷりなのです。
こうなると、やはりここは南の島だなあと感心してしまう。
涼を求めるために、ついつい水辺に引き寄せられてしまうのも、いつもの夏の決まりごと。
そして今日は海を越えて、1組の結婚指輪が旅立ちました。
屋久島から香港へ。
お二人がギャラリーに来てくれたのは春先のことでした。
出来上がった指輪を、こちらの夏とともにお届けいたしますね。
さて、こちらはアトリエです。
今、こちらも海の向こうのお二人に、マリッジリングを作っています。
プラチナとイエローゴールド。
スタンダードで広く愛される素材を選んでの指輪作りです。
イエローゴールドで作ったリングの表面を金槌で叩いてゆくと、
凸凹と有機的な表情が浮かび上がった。
この槌目模様、イエローゴールド、スクエアシェイプアウトライン、そしてこれから施すカーブの造形。
無数にある組み合わせの中からお二人がお選びになったデザインが
今こうしてカタチになろうとしています。
お二人とはメールやサンプルリングの郵送などを通じて、
サイズや素材、デザインの微調整をやり取りしてまいりました。
結婚指輪作りでは、
お二人とお会いして、デザインのお話をする場合もありますし、
お会いすることなく、指輪を完成、お届けさせていただくこともあります。
でも、
指輪作りの中でお二人とデザインの相談をしたり、サンプルをお試しいただくのはどちらもまったく同じ工程で、
最初から最後まで、その都度適した方法を選んで、わたくしがじっくりとご案内させていただいております。
それにしても、
画像を送ったり、スカイプで顔を見ながらお話ししたり、海外までも荷物を送るのが随分と速くなりました。
わたしがまだ10代の頃は、電話ボックスからテレホンカードで国際電話をかけていたことを考えると(それも超早口で笑)、
今という時代に支えられながら、こうして結婚指輪をみなさまにお届けすることができているのだなあと、感慨深い思いに包まれます。
コツコツと手作業で指輪作りを進めているので、
広くたくさんというわけにはいかないけれど、
深く、じっくりと指輪作りでつながっていたい!
そんなジュエリー作りがあってもよいだろう。
少しずつ、少しずつ。
作業の合間、
ふと気がつけば窓の向こうにオレンジ色に染まった雲が広がっていた!
今日にありがとう!
ありがとう!