屋久島サウスのアトリエです。お揃いデザインであるお二人の結婚指輪は順々に同じ工程を繰り返すように作り進めている。ときおり隣り合わせに並べて、そのシルエットを眺める。
お二人と山茶花の咲く公園でお会いしでデザインのお話をしたのは、まだ秋の気配漂う頃だったなあ。
同じ屋久島に暮らしていても、もちろんずっとお会いしないことだってあるし、小さな島ではあるけれど、こうして指輪作りを介してお二人と出会うことができるのは何よりも幸せなことだと思う。話してみると彼女とは、実は大阪の地元がお隣だったこともわかったりして!大切な指輪作りの声をかけてくれてありがとう。
あれから冬がやってきて、庭に山茶花やツワブキ、大きくなってきたシロツメクサを眺めながらお二人の指輪作る日々。
お二人の結婚指輪はシャンパンゴールドを使って繊細に。
交互に造形を進めている作業では、少しずつ指輪が息吹を帯びていく過程を眺めるのが楽しいと思います。
今日はそのアウトラインの変遷を追いかけながら。
お二人と一緒に作ったイメージが罫書き線やマジックに変換されて、造形のガイドラインになってくれている。
シャンパンゴールドの柔らかさと確かさ。無垢な断面に見つけたきらめき。金属の素性が鉄鋼ヤスリを介して伝わってくる瞬間。
島暮らしでは何かと手作業が多くなるので、すっきりとシャープでありながらも手触り柔らかに、バランスを持たせて作りたい。
偶然に近しいサイズのお二人ではあるけれど、それぞれリングには寸法に微量の強弱を持たせて仕上げよう。
つけたときに、ほんの少しだけの違いがお揃い感を増すような、そんな落ち着きどころを手の中で探している。
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