6月の始まりは雨音に包まれる屋久島サウスのアトリエで、新たなる造形の研究作業を進めている。
きっかけは、いつものようにお二人の結婚指輪作りからだったのだけれど、ついつい夢中になりすぎていたようだ。気づきが派生を生んで、また新しい造形に出会うことができるワクワク感。目的地だけを決めて、地図を持たずに歩む自由な手作業は子供の頃のようで楽しい。
たくさんの試作品の中から、本当に久しぶりに自分用のリングも作ってしまった。シンプルで印象的なデザインがとても気に入ったからだ。もうすぐ妻の誕生日があるので、あと一本作りたい。
これだ、と思えるデザインが生まれる時、そこには“響き”があるように思う。お二人の大切な思いがあって、それがカタチとなって、そこから生まれたひらめきがまた新しい造形を提案してゆくような。その道のりがまるで用意されていたかのように、なぜだか必然的にさえ感じるのである。
そろそろ形になりつつあるかもしれない。重なり合うリズム、ゴールドとプラチナと。まだ始まったばかりなのだけれど、お二人の結婚指輪作りは今、流れに乗っているなと感じることができている。
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