海の見える場所で!という憧れが長い間あったのだけど、
いざ島に暮らし始めてみると、窓の向こうに山々を眺める時間がずっと長いような気がする。
屋久島サウスでは半袖のシャツに日光よけの帽子を纏ってちょうどいいくらいの快晴が続いている。
お二人の結婚指輪作りは、コスモスのリングの造形作業がひと段落したところまでを書きました。
もちろん、作業はずっと一人でアトリエにこもって一人きりでの作業ではあるけれど、
お二人とゴールを共有しているオーダーメイドなので、その推進力はすごい。
いつもありがとう。
作業はもう少しで折り返し地点に差し掛かるといったところだ。
作業の手を進めて、時折窓の向こうに山々を眺める。
今日も屋久島リズムで。
葉っぱがプラチナで、茎の部分がイエローゴールド。
彼女のリングとお揃いの素材使いである。
彼のイエローゴールドは一回り太くしつつ、繊細な印象をそのままに仕上げていく。
モチーフも大きさも違っているお二人のリングではあるけれど、
素材や細部の造作に確かな繋がりを持たせながら作り進めていく。
シダの葉には風のような自由さがあって、しなやかで力強い。
屋久島では、指先ほどの繊細なシダから背丈ほどの大きなものまでものまでを見ることが出来る。
島に暮らし始めたとき、多様性に満ちた生命力に一瞬にして魅せられたの今でもよく覚えている。
ハワイでは祝祭の際にレイとして使われているとも聞いた。
もちろん日本ではお正月の飾りにも一役を買っている。
その佇まいに憧れや親しみ、そして畏敬の念を感じずにはいられない。
裏庭の小さな森で。
見上げると、緑の間を通り抜けて降り注いでいた光。
眩しくて、優しくて、
島の祝福を浴びながらお二人の結婚指輪を作っているような気がして、幸せな気持ちに包まれた。
みなさま素敵な週末を。
光いっぱいの5月となりますように。
梅雨入りまでまだもう少しあるはず!
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