海を越えて結婚指輪のご相談をするときは
素材感や付け心地、デザインを確かめていただけるように
いつもサンプルリングを揃えてお送りしています。
気になる素材と、わたくしホームページの作品群から選んでもらったお好みのデザインとをチョイスすると
集める指輪は10本に近い数となる。
今回のサンプルリング。
ちょうど10本でした。
ラインナップは上段左側から、
k18イエローゴールド、シャンパンゴールド、ピンクゴールド(素材サンプル)
プラチナのラウンドシェイプ、シルバーのハーフラウンド、シルバーのスクエア(素材とデザインのサンプル)
山リング、海リング
キラキラ模様のリング、メンズレディース
ちょうど今、庭のツワブキの花が満開だったので、
島の冬とともに指輪も海を渡るのかな、
そんなことも考えたり。
そして、
すぐ足元にもあった島の冬がこちら。
シダの若葉と満開のツワブキ
つい先日からシダの指輪を作り始めているので、
中心は左右にやわらかくカーブしていること。
元気な葉っぱは常に空に向かって反り返っていること。
マットで、しかも艶やかな表面の質感。
などなど、
シダの葉に宿る微細な表情を感じ取っていた。
観察したり感じた事柄を、すぐに作業に反映できることが
何と言っても島の暮らしで素晴らしいところだろう。
作ったのがこちら。
プラチナの薄い板でかたどったシダの葉っぱ
その中心に、茎をイメージしてゴールドの細い線を組み合わせました。
この細いゴールドの線は後々リングとなる部分で、
葉っぱを感じる繊細なスタイルと、
長くお使いいただけるしっかりとした丈夫さ、
二つのバランスを大切にしました。
実際のシダと比べるとどうだろう、
アップで見てみると
なんとも繊細な表情が現れておりました。
シダの葉っぱ部分は長さが4cmほどなので、
先端の幅は約2mmほどであります。
シダの指輪は、ここから手を加えるほどに息吹を帯びてきますからね!
島の時間とともに作業を続けてまいります。