屋久島サウスのアトリエです。庭先からいただいてきたミモザの葉っぱ。何気に手に取った2枚だったけど、お預かりしている婚約指輪との出会いも素敵だったので同じ大きさで作ることにしよう。
それにしても、軽やかで繊細でそして強くて、植物の成り立ちは本当によくできている。強い風を受けながらかわす、しなやかさがある。自然の中で出会う優しさと強さを、いつも金属の中に探し求めている。
結婚指輪作りの素材となるゴールドは金槌で叩いて有機的なテクスチャーを作っておいた。
さて、今日はゴールドの板を葉っぱの形に切り抜いてゆく作業を。糸鋸を作業台の上に用意して、息を静かに整えて。
この糸鋸ももう10年くらい使っているのか。何かを生み出すのには案外数少ないもので十分だったりする。お二人とも手作業で癒しを与えたり描いたりされているので、手から生まれるフィーリングは同じだろうなあと海の向こうを思いながら。
雨の雫は今回の結婚指輪作りにも登場する。今日も屋久島にありがとう。
すぐ近くまでやってきている秋を眺めながら。
ゴールドでかたどった葉っぱは小さくてキュッと重たい。うん。きっと良くなる。
夕暮れ時は海へ。この残暑感はいつまで続くのだろうか。夏と秋の気配が交互に体を通り抜けてゆく。シーソーのようにゆらゆら。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547