屋久島サウスのアトリエです。いつもは集中しすぎて表には出にくい工程だけど、今日は一度きりの手作業をここで分かち合いたい。
お二人の結婚指輪はプラチナとシャンパンゴールドで作り進めているのだけど、シンプルなスクエアシェイプのリングにコンコンコンと金槌で叩き模様を施すスタイルだ。
金属のリングには鉄や木できた道具たちを使って表情を与えている。一度だけ、一つだけのテクスチャをつくる場面では日本古来ののスタイルで作る。先輩の職人さんから受け継いだ、昔ながらの工具たちだ。
さて、姿勢を正して、心を静かにして最初の第一打を与えてゆく。
動きとともにいつも新鮮な表情を、日々の暮らしの中でキラキラと光のかけらのように感じられると最高だなと思って、このリングを作り始めた。
リングの表面に鏡のような平面がいくつも重なり合っている。お二人の結婚指輪は端正なスタイルとは裏腹に、その向こう側に実にたくさんのタッチを施してたどり着くジュエリーなのだ。
そういえば、リングのきらきら感は雨上がりの優しい輝きにも似ているような。お二人と歩んできた結婚指輪作りもいよいよゴールが見えてきている。そしてまた、島では雨の日々が続きそうだ。
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