台風は屋久島の南海上を過ぎていきました。
翌朝はノースの海で、友人と二人で堤防に座って迎えた夜明け。
4:30でもう明るくて驚いた!
朝の空気は台風が島全体を掃除をして去っていったみたいに澄み切っていた。
東の空にはオレンジ色からブルーへのグラデーションが太陽が昇るスピードに合わせて変化を続けている。
島を包み込んだ柔らかな、そして力強い色彩を友人と二人でただただ眺めている。
屋久島はこれから数日間晴れ間が続いて、それからいよいよ梅雨入りとなるだろう。
朝焼けのシーンも貴重なひとときなのかもしれない。
季節はまた移ろいつつあるのだ。
そういえば、お二人の結婚指輪を作っているときはよく朝焼けを眺めている気がするけれど、
それはピンクゴールドの色彩に影響されているのかも。
先週は梅田阪急で彼とお会いすることができました。
素敵なタイミングにありがとう!
彼とは左右に並んで裕子さんの絵画を前に眺めながら、屋久島のことだったり、大好きな自然のこと、お仕事のなどをお話しできた。
短い時間ではあったけれど、じっくりと同じ空間を分かち合うことができてよかった。
新しい暮らしを始めたお二人に素敵な指輪をお作りしたいという気持ちがいっそう高まってきたように思う。
さて、
お二人の印象を屋久島に持ち帰ってくることができた。
台風も無事に過ぎ去った。
楽しい指輪作りの時間だ。
鉄鋼ヤスリを1本左手に持って右手の指先で小さな彼女のリングを支えるようにして、削り出しの作業を始めていった。
ここは思い切りよくならなくてはいけない。そうすると滑らかな繋がりのあるラインを生み出すことができるはずだ。
やがて削り出したピンクゴールドとプラチナに金属本来の表情が現れてきた。
土っぽいというのだろうか、ある種生々しい質感にいつまで経っても魅せられてしまう。
タッチを繰り返すたびに金属片は作業台に散りばめられて積み重なっていく。
ピンクゴールドとプラチナが混ざった金属片の輝きがとても美しかった。
ピンクゴールド7/8でプラチナ1/8
二つの金属が一つのリングの中で繋がって、コンビネーションリングが出来上がる。
彼のリングは逆のバランスで、プラチナ7/8、ピングゴールド1/8なので、お互いの一部分を交換していることになる。
そのようにして二つのリングが繋がる喜びが、わたし自身の手の中で育まれてゆく様子を前にしてワクワクしないわけにはいかなかった。
あと少し、この喜びを抱きながら作業を続けていこう。
作業の合間のおやつ時間も復活!
島暮らしもようやく落ち着いてきたように思います。
タイミングを合わせて会いにきてくれてありがとう!
それにしても、むっちゃ優しい彼!
サイズの大きな指輪をつける大きな手も印象的だったな。
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