大好きな春の花が咲き始めた!
今日から新しい結婚指輪作りです。
プラチナ900
90パーセントのプラチナに、ルテニウムを3%と残りはパラジウムを混ぜ、耐久性を持たせる配合としたのが今回の素材。
指輪作りはいつもお二人に合わせて素材を配合して作るところから始まることとなる。
デザインのこと、素材のこと、
お二人と長くここまで打ち合わせを重ねて参りました。
素材を準備して机の前に座り
約3ヶ月ほどかけて三人で完成させたサンプルリングをじっくりと眺めていた。
ここまでたどり着いて、感無量!
お二人と出会って、こうしてデザインが出来上がるまでのストーリーが思い浮かんでくる。
ある日ギャラリーを訪れてくれた彼女。
「お花のジュエリーが見て見たいのです!」と。
それはほんのちょっとしたきっかけから始まったもので、
その小さなきっかけが、細やかな糸を紡いで紡いで、お二人との繋がりがやがて確かなものとなっていた。
あの時また違う出会いだったら?
話す内容が違っていたら?
この一瞬を全て奇跡のように感じているこの頃。
この指輪作りも、この出会いも、
繰り返しの効かない一度きりのものだと捉えていたり。
その感覚、案外とても幸せだったりするんです。
彼女の指輪は屋久島の海での暮らしから生まれてきたデザイン。
まずは最初の第一歩。
ものを作ることってなんだろう。
好きなことってなんだろう。
日々浮かび来る疑問めいたことってありますよね。
そんな時は意外と、考えるよりも体を動かした方が出口が見つかることが多かったりして。
わたしの場合は、やっぱり手を動かすこと。
シンプルな疑問に答えを出すように
一つ一つ指輪に手を加えていきます。