屋久島サウスのアトリエです。
ピンクゴールドでつくる花とリング。
手の中で、本当に花が咲きつつあるような感覚に包まれながら。
宮之浦ではお祭りもあったし、暑さも今がちょうどピークなのかも。
屋久島のノースとサウス、同じ夏を分かち合いながら結婚指輪を作っている。
ピンクゴールドの花は全部で13個作りました。
紫陽花をモチーフにしたリングは、これまでゴールドのリングとプラチナの花のコンビネーションで作ってきたけれど、「リングと花を共にピンクゴールドでお願いします」と彼女がリクエストしてくれた。
初めてのアプローチである。
光沢仕上げのピンクゴールドにダイヤモンドを散りばめたリングをイメージして、心が躍った!
たしかに、一人でゼロから何かを生み出すクリエーションは力強く素晴らしいけれど、どこで何と出会えるのかが予想できないオーダーメイドの作業は宝探しのようで、本当に楽しい。
そういう意味では、ケミストリーというか、出会いが作り出してくれているジュエリーなのかもしれない。
そして、ここで生まれたデザインは、未来のジュエリー作りのインスピレーションへと繋がっていく。
そう思うと、今お二人とご一緒している夏の日々が、とても大切で愛おしいものに思えてきた。
今日も屋久島にありがとう!
花のある暮らしに癒されながら。
そういえば、彼女とはお花好き繋がりで、
彼とは職人繋がりの指輪作りかもしれない。
さて、ピンクゴールドの花に続き、リングの造形へと作業が進んでいる。
ピンクゴールドで作るリングは細くて繊細だけど、とても硬い。
その表面に、均一な間隔を設けながら、同じ形状のくぼみを作っていく。
丸い形、楕円形の大きなもの、小さなもの、と鉄鋼やすりを使い分け、何度も同じリズムを繰り返した。
花モチーフが持つ感覚性と、エタニティーリングの均一性。
リングの半周くらいのところまで、なんとか作業を進めることができた。
あまりにもタッチが多岐に渡りすぎていて、もう同じことはできない 笑
この夏に生まれる、一つだけの造形なのだと思う。
ときおり作業の手を休めてはリングに花を乗せ、少しずつ表情を持ち始めた佇まいを、嬉しく眺めていた。
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