昼過ぎに久しぶりの雨が降った。
ザーッと足速に通り過ぎていくような、明るい雨だった。
南側と北側では微妙に雲行きが違っているのは屋久島ならではの気候で、
お二人の暮らすノースでは雨が降っただろうか、などと考えながら作業机に向かうのは面白い。
ピンクゴールドの花に続いて、リングを作ったところまでを書いています。
さて、ここまで小さなパーツをたくさん作ってきたけれど、ようやく役者が出揃った感がある。
料理でいうところの下拵えが完了したところである。
ある意味、一番大切なところにしっかりと時間をかけることができて、一安心。
予備を含めると40個ほどになる小さきものたちを、感慨深く眺めている。
雨の中、嬉しくなって歩いた散歩道では夏の紫陽花に出会った。
不思議な季節感というか、想像の枠を簡単に超えてくる、屋久島の生命力が好きだ。
下準備までは実に端正な作業ではあったけれど、ここからは感覚に任せて造形を重ねていく。
手の中で育むように、じっくりと時間をかけていく。
島に咲く花を纏うようなリングだ。
雨の中に出会う紫陽花のブルーや紫、ピンク色を思い描きながら、ワクワクした気持ちに包まれている。
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