屋久島サウスにも少しずつ夏が近づいている。 ほんと、久しぶりに雨が上がったので、海に出かけると、
水もあたたかで、太陽眩しくて、いつものビーチでは初夏兆しを見つけました。
ゴールデンウィークのはずなのに、不思議とビーチには誰もいなかったのは、みんな知らないからかな?
ちょうど新しく始まった指輪作りは波のリズムを写し込むようにデザインしたものだから、作業の合間にもまたここに来ようと思う。浅瀬で軽くバシャバシャやってまたアトリエに戻ろう。
感じながら作る、というのがずっとしたかったのだなと思う。
遠景よりも案外水辺が大好きで。
気がつくとどんどん地べた近くなって、水浸しになってます笑
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さて。アトリエでは今日も結婚指輪作りです。
作業机に向かってると、海の余韻感いっぱい来てました!
まずは最初の第一歩!
お二人のために配合したプラチナ素材を鉄の芯金に当てて、
グイグイと力をかけて、くるりと巻いて、
つなぎ目に火を当てて、リング状に造形しています。
コンピューターでつくるような均等、均一さも気持ちいけれど、
手作業から生まれる“揺らぎ”というものがあって、 それをぜひ皆さんにも味わってもらえたらと思ってる。
ずっと奥の方にグッと響くんです。
有機的なバランス、 とでもいいましょうか。
島に暮らしていると、自然の中で感じてるこの世界の絶妙なバランスを現したくなって、見つけたのが今のスタイルだったんです。
手作業で全体のバランスをとりながら進む。細かいズレがあると、ピポットして、また進む。
大切なのは調和とリズムでした。
夕暮れ時、落ち着いてきた光の下でリング状に造形したプラチナを眺めてると、リング表面に屋久島がぼんやりと写り込んでいた。
今日にありがとう。
明日もまた、指輪作りです。