屋久島サウスのアトリエです。今朝は火を使う作業に集中。暗がりのアトリエ、酸素トーチ、プラチナに火を回して温度を上げる、繋ぎ合わせてくるりとリングに。2本の指輪には交互にタッチを加えて、サイズが合うまで微調整を加えて、また火を当てる。静かだけれど、濃密なひと時だった。
島の夏はまだまだ続く。透明な海とハイビスカス、プルメリア、そしてバナナも!南国の色彩に包まれてお二人の結婚指輪を作っている。
はるか昔からずっと変わらない手作業で、ゆっくりと進むし、どうしても全く同じにはならないし、仕上がりには微妙な揺らぎが生まれるのだけれど、そこから生まれる手触り感が心に響くところなのだと思う。
酸素トーチの炎は1000度以上、細くても大丈夫。プラチナはしなやかさも持ち合わせているので、耐久性方向に強い素材だ。大地のリズム、永遠と瞬間、刻み込まれる時間。
作業の合間にはアトリエから小さな森を抜けて、海へ。ずっと遠くを眺める。
そしてプラチナは世界の色彩をその表面に映すところが素敵なところだと思う。
視界に海が広がるところまで歩いて、造形のひと段落した指輪を眺めてみる。くるりと丸くなったプラチナリングは夏の爽やかなブルーを纏っていた。
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