穏やかだった今日の海。
台風が屋久島まで戻ってくる!
ということで、
かなり身構えていたのだけど、
過ぎてみれば拍子抜けするくらい穏やかな二日間だった。
海にもついに、うねりはやって来なかった。
変わっていたことは
トンボが飛び交い始めたことくらいで、
「まったく読めない状況ですね!」
「急にドスンときそうです」
「飛行機キャンセルしたけど、屋久島は案外普通のようですね!」
友人たちとはそんなメッセージを交わし、
いつもよりもかえって静かなを過ごしておりました。
今年のユリはホントにすごいのです。
家の庭に、道路脇に、
歩けば視界に入ってくるくらいで、
島に10年暮らした中で一番のアタリ年であることは間違いない。
今日のお気に入りは
雨上がり、森の中に咲いていた1本。
さてさて、アトリエです!
ずっと描きたかったデザインがいくつかあったので、
朝から頭をクリアにして机に向かい、
コーヒーをドンとpcの脇に置いて、
結局日が暮れるまでここでデザイン作業に没頭していました。
ふんわりした印象が紙の上に現れる瞬間が面白いのです。
指輪のアイデアをカタチにしていたら、
月だったり、
シダの葉っぱだったり、
雨のしずくだったり、
いつものモチーフたちが現れた。
自然の中に暮らして、ジュエリーを作る。
というスタイルを思いついたのは
ずいぶん昔に収集していたインディアンジュエリーにインスピレーションを受けたことがきっかだった。
広い空や大地に囲まれて暮らす彼らのスタイルが
ジュエリーに映し出されていたのが素敵に思え、
オレも同じように自然の中に暮らすと、どんなジュエリーが生まれてくるのだろう!
ある意味とてもシンプルなことに興味いっぱいだった。
そして今、屋久島でジュエリーを作ってます。
ちょっと運命的な感じになりますが、
巡り会いや流れって、あると思います。
季節の移り変わりがあって、
花や月、トンボが飛んで、
声をかけてくれるみんながいて、
わたしがいて、
それが出会う瞬間ってホント奇跡のようではあるけれど、
同時に確かで揺るぎないことのようにも感じます。
今回の台風もそうだけど、
今と同じ状況でデザインするこはないのだろうなあ。。
そう思うと、
目の前にあるジュエリーの絵がとても愛おしく思えてきた。