秋の雨が続く屋久島サウスです。窓の向こうにしとしと雨音を聞きながら、お二人の結婚指輪を作り始めている。いつもの屋久島時間。何気ない感じが愛おしいと思う。
雨がやんだら海まで歩いて、また作業机に向かう、そんなリズム。
多様性にあふれる暮らしの中で、大切なフィーリングを分かち合える繋がりが今とても愛おしく感じられる。海を越えて結婚指輪作りの声をかけてくれてありがとう。
「渚、緑、星空など自然が好きなので、自然の生き生きとした、キラキラを感じられたらいいなぁと思います。」
キラキラ感か、屋久島の暮らしでとても馴染み深いフィーリングだ。
ジュエリー作りはいつも一人なのだけれど、オーダーメイドの作業ではこうして同じ“好き”を抱いている仲間に出会える喜びがある。いつも勇気付けられている。
彼と彼女も素敵な絆で繋がっているのだろうなと、海の向こうを思いながら。
作業の合間、雨に濡れないようにさっと庭先に出て眺めた山茶花と雫。
ゴールドの線を繋いでリングにして、そこから造形を重ねてゆく。昔ながらの手作業が好きだ。金属と心のリズムが響き合う。
お二人のリングは細身のスタイルでつくるので、繊細さの中に強度をしっかり持たせることも大切になってくる。軽やかだけど確かな重みがあって、細く見えるけど金属をたっぷりと使って、複雑だけどシンプルで。新しく始まるお二人の時間をイメージしながら、今日も作業の手を進めている。
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