シダの緑色とイルミネーションのようだったランタナのマゼンタ、ピンク、黄色。
ここのところ屋久島サウスは色鮮やかで、光も眩しいほどになってきた。
そろそろ夏が近づいてきた合図だ。
そういえば、いつもジュエリー作りで使う素材のゴールドも
艶やかで、眩しくて、まるで初夏のひかりのようだなあ。
18k champagne gold
今日のアトリエです。
シャンパンゴールドの鮮やかさ!
この輝き、この色彩、この質感、
もともとは大地の一部だったものだと思うと、なぜか希望が湧いてくる。
とくに、このシャンパンゴールドには独特の有機的な質感があって、
ついさっきまで土と一緒だったような雰囲気さえ感じられました。
新しく始まった指輪作り。最初の第一歩。
鉄の芯がねに当てて、木槌でコンコンと叩いて、くるりとリングを巻いて、
火を当てて両端をくっつける。
昔ながらの指輪作りの工程。
丸く、美しく。コンコン。
リング幅3.0mm サイズ18号
日がずいぶん傾いてきた頃、
ずっと目標にしてきたリングの姿が現れた。
「シンプルなもの、丸状ではなく、平らでマットな表面仕上げ、
内側は磨いても綺麗かな、側面に何か石をつけたい、素材はシャンパンゴールドがかわいいなど、想像が膨らんでいます」
お二人からメッセージをいただいたのは3ヶ月ほど前のことでした。
ほんの一言で、ちょっとしたひらめきで、出会いがあって、そこから生まれる何かってホント奇跡のようだと思う。
お二人とここまで一緒に作り進めてきたデザインがカタチになり始めたのが嬉しかった。
今回お二人にお作りするのはスクエアシェイプの指輪。
自然の中から生まれる、手の中から生まれる、一つだけの指輪を作りたい。