屋久島サウスのアトリエです。葉っぱはプラチナで、茎の部分はゴールドで。島の暮らしでいつも近くにあるシダの葉をかたどって指輪を作っている。これはたくさん種類のある中でもお気に入りのかたち。
植物の儚さはその魅力の一つではあるけれど、手にした花葉っぱがずっとこのままだったらいいのにと思うことがある。散歩道で、庭先で出会うシダの葉をくるりと指に巻いて飾るようなジュエリーがあれば素敵だ。プラチナとイエローゴールド、確かにこれならずっと長く使うことができる。
さて、今日のジュエリー作りです。
シダの葉の軽やかさ、しなやかさと強さ。そしてジュエリーのきらびやかさ、確かさ。お互いの出会う場所とは。
二つの金属がピタリ合わさった。いつものお気に入りのリングだけど、葉っぱの数やリングのボリュームを少しずつアレンジしてお作りするのがオーダーメイドならでは。皆さまがいて、私がいて、そこにはいつも新しい何かが生まれるワクワク感がある。
いよいよこれからプラチナとゴールドの間に金属を流し入れて固定する前に、
海まで少し遠出を。キラキラ感もコントラスト高くなってきたような。大切な作業の前に遠くを眺めておく。
ああ、もうすぐ4月になるのか。
バーナーの火を繰り返し当てて、プラチナとゴールドの間に金属を流し入れて固定が完了。むっちゃ集中で真っ白だったので気がつけばこの場面だった 笑。作業の汚れが落とされてゆく金属を眺めながら。ぐつぐつ。
いいなあ、シダの葉っぱ、いいなあ。自由に軽やかに。皆さまも素敵な春の日々を。4月もよろしくお願いします。
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