屋久島サウスの夕暮れ時。造形のひと段落したプラチナリングを秋の空に掲げて、アウトラインをチェック。櫛を通したような雲がスーッと流れてゆくのをご近所さんと一緒に眺めていました。
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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
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屋久島から海の向こうに暮らすお二人にお届けする結婚指輪作りはプラチナリングを削りだす作業に。リングに漂う緩やかな流れやリズムみたいなものを、作り出すというよりかはその中に見出すというアプローチ。手に取ると、もうそこにはっきりとしたイメージがあった。
プラチナには炎を当てて柔らかにして、くるりとしてリングにするところまでを書きました。そして秋めいてきた屋久島の日々も。
目を閉じると自然とシルエットが浮かび上がってくる、デザインが生まれるまでも楽しい時間だった。お二人とはメールを何度も送り合ってきたし、サンプルリングのサイズを細かく調整もやってきた。台風の合間を何度も行き来した夏のデザイン作りだった。
大波で船も時々止まったりして、ゆっくりと進む島のリズムでしたね。これまでずっとありがとう。
そしてリングにスーッと流れが巡るまでタッチは止まらない。うん、いい感じだぞ。
作業がひと段落したところで海まで車を走らせた。水面もキラキラと輝いて秋の気配を装っている。
ずっと遠くを眺めて目を休めておく。
咲き始めたサキシマフヨウと柔らかな褐色の光。道端に普通に咲いている花々にいつも癒されるのはなぜだろう。
島の秋をいっぱいいただいて、アトリエに戻って作業の続きを。大きなリズム、小さなリズム。彼のリングを綺麗に整えることができた。
彼女のリングにもピタリと重なるラインを描いておいたので、素敵なお揃い感が生まれるだろう。リレーのようにバトンタッチを繰り返しながら造形を進めていこうと思っている。
一つが二つであるような気もするし、二つが一つのようでもある。小さなリングではあるけれど、そこに絆が生まれつつあるように思えてドキドキする。
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台風から3週間ほどたって庭先のハイビスカスたちはまた元気に咲き始めている。植物たちに励まされるような、優しい希望に満ちていた1日の始まり。
色濃くなる夕焼けも、クリアな空も、秋の空気感とても好きで心満たされる。
お二人の結婚指輪作りでも豊かな色彩に出会えることだろう。静かだけれど深く、制作の日々を屋久島が包み込んでくれているような気がする。
お二人が屋久島に訪れてから4年が経ったと伺ったけれど、きっと素敵な時間だったのだろうなあ。大切な想いとずっと一緒にあることが出来るなら、それはとても幸せなジュエリーになると思う。
そんなお二人とご一緒できることが嬉しくて、喜び溢れる巡りがある。
どうやら藤の花も咲きたかったようだ。季節外れの思いがけない再会にラッキーを感じつつ。
さて、今日のアトリエです。
プラチナリングを鉄の型枠に当てて、木槌でコンコン、コン。デザイン作りのいろいろがふと蘇ってくる。
「サンプルリングを手に取って印象が変わりました。着け心地・デザイン共に良いなと思っています。」とお二人がリクエストしてくれて、おお!と思ったのをよく覚えている。
冒険のように“好き”を辿ってゆく、オーダーメイドの指輪作りはいつも楽しい。
お二人が選んでくれたwaveのアウトラインだ。
手前の二つがプラチナリングで、奥の二つがシルバーで作ったサンプルリング。ずいぶん近くまでやって来れたように思う。
さあ、ここからが大切なところだ。鉄鋼ヤスリを片手に進める造形のアプローチは大きな木から仏像を掘り出す作業に少し似ているかもしれない。今はまだ角ばっているプラチナリングのその奥に巡るなめらかな流れを眺めている。
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屋久島サウスのアトリエです。お揃いのプラチナリング、重なり合うライン、お二人だけの結婚指輪。待ちに待った制作が始まって嬉しい。
浜辺に打ち寄せる波が描く曲線だったり、リフレクトする夕暮れ時の光だったり、ジュエリー作りのインスピレーションはいつも島の暮らしの中にいただいているのだけれど、これだ!と思えるフィーリングを海を超えてお二人と共有できるのは何よりも幸せな事かもしれない。
ささやかな喜びを分かち合っていたい。今だからこそ大切にしたい繋がりがある。
さて、今日も手作業のリズムで。
ずっと身に着ける結婚指輪なので、ネックレスなどと比べるとプラチナの配合は特別に硬い。そしてしなやか。
くるりとリング状にして両端をつなぎ合わせると一段と強さを増す不思議がある。金属は叩いて圧を加えると硬くなったり、火を当てると柔らかくなったり、まるで呼吸をしているようで面白い。生き物と対峙しているようでもある。
酸素トーチから放たれる炎は1000度以上。火を眺める作業が好きだ。
情報は電子的に記録するよりも、数千年単位では石に刻んだほうがより長く保存されると聞いたことがあるけれど、たしかにそうかもしれない。大地の記憶。地球の時間軸が今ここにあると思うと果てしない気持ちに包まれた。
作業に集中しすぎてキューッとなってしまったので、いつものビーチまで車を走らせた。浜辺を歩いて、ふわり。そして水が冷たくなっていた驚いた!
海上がりに寄らせていただいた、大好きな雪苔屋さんではカボチャのケーキをいただいて、
カボチャが美味しすぎておかわりをお願いしたら出てきた栗のケーキ!ああ、もう秋なのですね。
雪苔屋さんのお二人の“好き”が丁寧に並べられたような味わいやお店の空気感に心安らぎます。青空の下で小さなお店を開いている頃から知っているけれど、今ここにあるものを愛おしく大切にする二人の心音も素敵すぎる。ずっとたくさんの人に幸せを与え続けているのだよなあ。
そういえば、秋になると空を見上げることが多いような気がします。週末がやってきました。皆さまはいかがお過ごしになりますか? 柿やサツマイモも気になる季節ですね。どうぞ美味しい日々を。
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お二人の結婚指輪を作り始めるその前にいつものビーチまで出掛けた。
プラチナは世界の色彩や輝きと響き合う鏡面性を持っている。
何百年も形を変えることのない強さがあるけれど、手の中でとても柔らかで優しかった。
大きなものにインスピレーションをいただいて、これから小さなリングを作り始める。その境界線はどこにあるのだろうか。細かく区切り続けるとそれはやがてひとつになる。
ありがとう、屋久島。このフィーリングが届きますように。
アトリエに戻ると外はすっかり暗くなっていたけれど、ワクワクしてまずは最初の第一歩を。楽しい指輪作りの始まりだ。
作業にはいくつか新しいアプローチもある。挑戦に満ちた時間になるだろう。もちろん、一度きりの指輪作りになる。集中を深めてタッチを重ねてゆきたい。作業机に向かう一人ではあるけれど、お二人とともに完成までの道のりを歩んでゆきたい。
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