
あたたかな12月。
太陽の祝福。
ひかりを紡ぐコンビネーションの結婚指輪。
屋久島の秋から冬へ。
季節のグラデーションの中で、ゆっくりと育まれていった指輪作りの日々でした。
山々の稜線越しに眺める空。
昼から夜へと移ろう時間。
雨上がりに眺める虹も。
幾重にも織りなされる時間が重なり合うとき、水彩絵の具が混ざり合って新しい色が生まれる瞬間のような、新鮮な感動が訪れます。
あるいは、イエローゴールドとプラチナも、そうなのかもしれません。
大地から生まれた色彩が重なり合い、そこに紡がれるひとつの煌めき。
おふたりの結婚指輪作りで大切にしたのは、ひかりのイメージでした。

手のひらにそっと重ね合わせてみる。
朝の木漏れ日の中で、ふたつのリングが透明な輝きをまとっています。
小さなフォルムの中では、イエローゴールドからプラチナへと、グラデーションを描くように色彩が移ろっていくように見えます。
全体としてはすっきりと洗練された印象ではありながら、表面にはほどよい丸みがあって、手触りはとてもやわらかい。
手から伝わる金属の確かな重みに、どこか安心する気持ちが満ちてきます。
溢れるほどの陽光の中で、
花々もリングも島の祝福を受けて喜んでいるようで、
同時にそれらは、島の祝福そのものでもあるように感じられました。

もともとは異なる素材のイエローゴールドとプラチナではあるけれど、
こうしてぴたりと重なり合うと、ずっと前から手を繋いでいたような、親密なハーモニーを奏でるのが本当に不思議。
そう思ってみると、ひとつの場所で長く時間を分かち合うわたしたちも、どこか似ているのかもしれませんね。
出会うことって、本当に素敵です。

登り始めた朝の太陽が雲をオレンジ色に染め、一日の始まりを告げています。
いよいよリングを送り出す時がやってきました。
空を見上げて、大きく深呼吸です。
思えば、おふたりとは、
この空気の中に漂う自然の神秘のようなものを大切に思う気持ちで、繋がっていたように感じるのです。
まるで、新しい始まりを迎える瞬間を、海を超えて分かち合っているようでした。
喜びに満ちた日々を、ありがとうございました。

あたたかなひかりに包まれますように。
屋久島より、ご結婚おめでとうございます。

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