屋久島サウス、ツワブキの花咲く小さな森の中で。出来上がったばかりの結婚指輪を眺めている。プラチナのリングが鏡のように島の情景を映している。
屋久島でジュエリーを作っていると、偶然のように感じるほんのささやかなきっかけも、必然のように思えることがある。
しずくギャラリーがきっかけで出会うことができたお二人が迎える新しい始まりに、おめでとう、ありがとうの気持ちでいっぱいに包まれながら。
今日はお二人との結婚指輪作りにまつわる色々を。
そういえば、ツワブキの花をかたどった婚約指輪をお作りしたのは初夏の頃だったなあ。プロポーズをします!と彼にお伝えいただいた日が懐かしい。
あれから夏が過ぎて、冬が近づいて、お二人の結婚指輪を作り進める頃、島ではツワブキの花が咲き始めました。
婚約指輪は先にお届けしていたので、ちょうど今咲いているツワブキの花にリングを合わせてみた。
植物が日々成長するスピードにも驚かされるけれど、わたしたちがの暮らしもまた、ダイナミックに移ろいでいて、ご結婚を迎えるお二人とこうして少しの時間を共有できることが何よりも嬉しい。喜びや希望が溢れている。今、この時間をキュッと詰め込んで未来へとつないでいけるような、そんな指輪を届けたくて、日々作業机に向かっている。
ハイビスカスからサキシマフヨウ へ、季節は移ろいでツワブキも山茶花も咲き始めたこの頃だけど、島はまだまだ暑いほどの日差しだ。
カラフルに彩られたジュエリー作りの日々を思い出しながら。
あと少しで海を渡ることになったお二人のリングをもう少しだけ眺めていこう。
お二人のリングはシンプルなラウンドシェイプ のデザインをベースに、流れるような切り込み模様を施して。こちらは彼のリング。2.3mm幅、すっきりとでも確かなプラチナの重みを感じる安定感。
お二人とはラインでデザイン画を描きあったり、サンプルリングをつけて動画を送ってもらったりしながらデザインを作ってきた。お二人がいて、わたしがいて、そこに新しいデザインが生まれて、オーダーメイドの結婚指輪作りならではの楽しさがあると思う。そしてここで生まれた息吹がまた次のジュエリー作りへと受け継がれてゆくと嬉しい。
どうしてキラキラと輝くひかりに惹きつけられるのだろう。彼女のリングをくるりと囲む切り込み模様には、星屑のようなキラキラ模様を散りばめて。ダイヤモンドを一粒セットして。
少しずつ違っていて、でも二つで一つのようでもあって、お二人と一緒に作った結婚指輪にはお二人の雰囲気も感じられて。これまでのジュエリー作りのいろいろも、今となっては大切な思い出となりました。
終わりの始まりですね。
おめでとうございます!
楽しいジュエリー作りをありがとう。またお会いしましょう!
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