朝。
太陽が登り始める頃に目を覚まして1日の始まりを眺めるのが好きです。
山際から差し込む陽光をいち早くキャッチして囀り始める鳥たち。
やがて日が登り始め、光は庭の生垣を抜けて小さなドットになる。
木漏れ日がまるで温かなシャワーのように花々に降り注ぐ。
何気ないいつもの時間かもしれないけれど、
大切な何かをもらえたようで嬉しくなります。
今日も一日元気にいこう、と。
アトリエでは少しずつ、新しい制作を進めているところです。
イエローゴールドを使って3ミリほどの小さな丸をたくさん作りました。
どちらかというと、ジュエリーは造形的な美しさが際立つオブジェクトかもしれません。
けれどもその向こう側に、どこかの癒しのようなものを感じる一面も確かにあると思うのです。
朝の木漏れ日に包まれるような心地を分かち合うことができれば嬉しい。
水面を漂う眩しくて優しい光を纏うことができないだろうか。
そう感じるようになったのは、島で暮らすようになってとても自然なことだったようにも思います。
大切な節目にお選びいただいた指輪作りの始まりです。
屋久島サウスは随分と涼しくなってきました。
窓の向こうに秋の彩りを眺めながら、腰を落ち着けてコツコツと取り組んでまいります。
短い間ではありますが、
一度だけの指輪作りにどうぞお付き合いをよろしくお願いします。
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