実は海の中からいつもは眺めている景色なのだけど、
とんがり山に虹が掛かるようになったら、島に本格的な冬が訪れた合図!
流石に海水も冷たくなってきた!!
山茶花と虹、冬の高波と山肌に雪、ポンカンも鯨も。
屋久島で過ごす12月が好きです。
この感動も一緒にお届けできると嬉しい。
「そちらの冬はいかがですか?」とメールを交わして季節のお話をしながら進むオーダーメイドの時間も宝物のようで、
ああこの12月がもっと続くと良いのになあ、と思ったりもするこの頃である。
たしかに今年の振り返りや来年の目標なんかを考える時期になってきているけれど、それはもう少し先にしよう。
この癒しをリレーするように、ジュエリーをお届けできると何よりも嬉しい。
さて、今日のアトリエです。
シダをの葉はくるりとリングになっていく。
冷たい金属に息吹を与えてゆく大切な工程なので、心を静かにタッチを重ねていく。
シダの葉は元気に反り返りながらくるりと丸くなる。
完全なくらいに均整が取れていてなめらかである、けれどもときどき跳ねたり欠けたりがあって、端正なようでありながら不均一なところも愛らしい。
細い茎には点で葉っぱが繋がっていて、とても軽やかで、そして力強い。
庭先に、散歩道に実物を眺めながら作業できるのが島暮らしの素晴らしい環境だと思う。
いよいよ最後の火入である。
両端の一点ずつを設置させる。
そのポイントに融点の少し低いゴールドを添えておいてリングを炎に包んで温度を上げていく。
全体が溶けてしまわないように最大の注意を払わなくてはならない。
これ以上進んでしまうと戻ることのできない、けれどもう少しだけ先に進んでみよう、
そんな場所に立っている緊張感が案外好きなのかもしれない。
年末恒例の寒波が島を包み込み、山々には雪が積もりました。
嬉しくなって車を停めて見上げていると、とても寒いはずなのに、なんだかとても温かい気持ちに包まれました。
もうすぐクリスマスですね!
シダの指輪は磨きしあげを施して出来上がりになるけれど、この続きは次のお話に。
出来上がりはもう少し先のお楽しみに。
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