屋久島サウスのアトリエです。シダの葉のモチーフは自由で軽やかに。島に暮らし始めてから今もずっと、このイメージはジュエリー作り全てのアイデンティティーを担っているかもしれない。
屋久島で出会うシダの葉の多様性はすごい。両手広げても足りないくらいの大きなシダもあるし、森の中に出会うレースのように繊細なシダも素敵。いつもの散歩道に、庭先に、ふと足元に見つけたシダの葉を摘んで指を飾ってみるような、そんなフィーリングで日々の作業を進めている。
今日は指をくるりと巻く造形のところを。昔ながらの手作業で。コンコン。
元気なシダの葉っぱは外側に反り返りながらくるりと巻きつく。叩くと柔らかくて、でも製品になるとキュッと硬くなるのが金属の素晴らしいところだと思う。そして何よりも、植物をずっと身につけていられるのが嬉しい。
ゴールドとプラチナでかたどったシダの葉。庭先に持ち出して眺めている。これから始まるお二人の新しい暮らしにずっと長く寄り添ってくれますように。
お二人の婚約指輪作りもあと少し。オブジェのような造形がジュエリーに変わる大切なタッチだ。つけ心地フレンドリーに、柔らかな質感に仕上げてゆきたい。
ふと見上げるとメジロさん。
また降り始めた柔らかな雨と。
そしてさりげなく、1日はすぎてゆく。
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