アトリエは早くも熱帯のムードに包まれている。
これから9月いっぱいまで続く島の夏はとても長い。
ハイビスカスの赤、白、ピンク。それに集まってきたチョウチョたちの気配を感じながら、庭先でシャンパンゴールドを眺めていた。
たしかに南の島だけあって、太陽の光はとても強い。けれども、日陰でひんやりできたり、川に入ったりして、案外涼ししく過ごせるのは、屋久島ならではの恩恵かもしれない。
緑に囲まれたアトリエに籠るのが心地よく、島の季節に、そして作ること自体に癒されながら作業机に向かっている。
木漏れ日を受けて強く輝いたり、緑の中で静かだったシャンパンゴールドの佇まいも、島の時間と響き合っているようで、とても綺麗だった。
彼女からメールが届いたのは、アトリエに藤の花が咲く春先のことだった。
「いつか結婚指輪を作るときが来たら、お願いしたいと思っていて」と、嬉しいメッセージ。
ずっと長くジュエリーを見ていただいていて、本当にありがとう!
シャンパンゴールドでお作りする結婚指輪は、かたちのあるものではあるけれど、
お二人の大切な想いだったり、海を越えて繋がっている絆だったり、
そのような目には見えない力のようなものが、かたちのずっと奥のほうには、しっかりと込められているのではないかと思うことがある。
屋久島の季節と、お二人との出会いに支えられながら、日々ジュエリーを作っているわたしがいる。
この夏を、一度だけの結婚指輪作りを、分かち合いましょう。
作業机の上にには、これからお二人のリングとなる2本のシャンパンゴールドを用意した。
バーナーに炎を灯して、最初の第一歩である。
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