5月の初めにしずくギャラリーに来てくれたお二人につくる結婚指輪。
今日はメンズリングの仕上げ作業を行う予定だったので
テンションが上がってしまい、
待ちきれなくて朝早い時間から作業机に向かっていた。
用意したのはプラチナの細いリング。
リング幅1.8mm、サイズ22号
プラチナは一番硬い配合のものを選びました。
というのも、
彼は古くから受け継がれる醤油蔵を営まれている若旦那で、
職人として製造に携わる日々の暮らしにフィットする強度を
指輪にもたせたかったから。
「毎日醤油の瓶が入ったケースを毎日ガンガン運んでます!」
伝えてくれた彼。
素材のこと、デザインのこと、
お二人の暮らしの中から自然に生まれてきたように感じています。
これから金槌を使って、リング表面にテクスチャーをつけてゆくところ。
硬いプラチナなので、
力一杯、ありったけの力を込めて金槌を打ち付けることにした。
何回叩いただろうか。
頭が真っ白になっていて、
どれだけ時間が経ったかもわからない。
気がつけばそこに有機的な質感が生まれていた。
幾重にも重なった偶然
偶然が生み出した必然
ふと、そんな言葉が浮かんできた今日の昼下がり。
外の光に当てると、キラキラ感半端なくて、ああ!
表情が豊かで
くるくるキラキラと、ついつい遊んでしまうこのリング。
彼がつけても、くるくるキラキラしてしまうにちがいない。
ちょうどこの作業を動画に収めていたので、
短くまとめてインスタグラムにポストして、
次のレディースリングの作業準備を進めることにいたしました。
いよいよ明日は2本のリングが揃うこととなりますよ!
プラチナとゴールドでどんな雰囲気の違いができるかも楽しみ。
今日の紫陽花レポート。
こちら屋久島は雨降りでした。
晩御飯に食べたもの。
豆ご飯
シャケの切り身
キャベツとアゲの味噌汁
梅雨の雨もそうだし、
豆ご飯を食べると、
ああ一年が経ったのだなあと感じるものですね。
めぐる季節にありがとう
屋久島にありがとう
明日もまた、ジュエリーです!
昨日の制作風景