雨の日のジュエリー作り。
今日は彼のリングの造形作業を進めることに。
しとしと雨の音を聞きながら作業机に向かう時間が心地よかった。
彼女は少し前まで長く屋久島に暮らしていたので、
この雨の感じはなじみ深いだろうなあ。
徳之島って同じ鹿児島だけど雨はどうなんだろう。
そんなことを考えてみたり。
このあたたかな雨や緑のイメージ、そして海。
南国の自然をモチーフにしてお二人の結婚指輪を作ってます。
実は作ってるわたしもむっちゃ癒される!
そして、
角ばったピンクゴールドのリングに鉄鋼ヤスリを入れる。
リングのキャラクターを決める大切な作業なので、
ここからは手を止めることなく一気に進めます。
波のラインの切り返し、ころりとラウンドしたシェイプ、太いところ、細いところ、
イメージと実際が重なったころ。
お庭に出てハイビスカスの前でほっと一息。
彼のリングは素材もデザインも彼女と同じではありますが、
ほんの少しずつ変化をもたせながら完成させましょう!
3人の間では、実はそのようなストーリーになっているのです。
それはリング幅を0.3mm太くしたり、全体に強めのカーブを与えてみたり、切り込み模様のリズムを彼女のと変えてみたり、ほんと微妙な数値ではあるけれど、
お揃いだけれど、それぞれがそれぞれにピタリとフィットするように調整に調整を加えてきた。
せっかくのオーダーメイドですものね。
細部には思いをキュッと詰め込みたいし、一つだけのものをクリエイトしたい。
ゆっくりと話し合ったり、海を隔てて会う約束をしたり、雨の音に耳を傾けたり。
そうやって指輪を作ることもまた、いまだからこそ、とても貴重な時間のように感じてます。
制作編