
完成した指輪をお渡しする日。
海を越えて、お二人がアトリエまで会いに来てくれました。
これまでご一緒してきた数ヶ月が実を結んだ、喜びにあふれるひとときでした。
ケースを開いて、初めてリングと対面する瞬間をご一緒できるのは、作り手冥利に尽きる幸せです。
お二人がオーダーしてくれたのは、プラチナで揃えた結婚指輪と、菜の花の婚約指輪でした。
アトリエに飾った菜の花が、リングの交換を祝福するように、黄色いひかりで満たしてくれました。
「春先に、両親との顔あわせの日があるのです」
思えば、希望に包まれたお二人との会話に励まされながら、作業机に向かっていた日々だったのかもしれません。
結婚指輪のオーダーメイドで素晴らしいのは、制作が完了した瞬間に、お二人にとっての新しい時間が始まるところだと思うのです。
それぞれのリングにやわらかなつながりが生まれるよう、プラチナとイエローゴールドには光沢を施して仕上げました。
菜の花、海のリズム、季節の巡りも。
お二人と私とが暮らす南の島で、馴染み深い時間がモチーフになっています。
数ヶ月の間ともに育み、お二人の手に渡されたリングは、
あるいは今ここにある時間そのものなのかもしれません。
偶然のようでもあり、必然にも思えるこの出会いに、ありがとう。
気がつけば、もう夕暮れ時になっていて、
わたしたちは念願だった記念撮影を楽しんで、
お土産に、かわいいクロウサギクッキーをいただき、さよならをしました。
それにしても、ご縁のある場所のように思えます。
いつか、徳之島を訪れる日を夢見ながら。

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