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癒しに満ちたオーダーメイドの日々 #屋久島でつくる結婚指輪

鳥たちが島に帰ってきた。
青く澄み渡る空を羽ばたく群れに出会うと、秋の訪れとともに、いよいよ冬が近づいてきたことを感じる。

それでもまだ日中は日差しが強く、海水温もトランクスで泳げるほどに高いのは、南の島での暮らしならではの恩恵であるように思う。

 

新しい情景に新しい色。毎日が出会いに満ちている。
美しき季節の移ろいの中で、おふたりの結婚指輪を作っている。

屋久島の秋と、プラチナの響き #屋久島でつくる結婚指輪

 

島に暮らしていると、季節や時間の巡りの中に自分自身があることを実感させられる。
月の満ち欠けも、雨降りも、浜辺に打ち寄せる波も。
全てのものが近しく感じられて、深い安らぎに包まれる。

そのすべての巡りのようなものをジュエリーとして表現するようになったのは、とても自然なことだったように思う。

ふたりが寄り添い、いろとりどりのハーモニーを奏でるように。

さて、今日も作っている。

ジュエリー作りでは、火を使う工程が多い。
焼き鈍して丸く整えたプラチナを酸素トーチの炎で包み、両端を繋ぎ合わせていく。

接続部分のわずかな隙間に融点の低いプラチナを溶かして流し入れるのだが、リングが溶けてしまわないよう、火力には細心の注意を払わなければならない。

これまで数え切れないほど繰り返してきた作業ではあるが、とても新鮮で、実のところ心躍る時間でもある。

 

無事に繋ぎ合わせたのち、表面を鉄工やすりと紙やすりでざっと削り整えた。
ふたつのリングを庭先に持ち出し、緑の中で眺めることにした。

そっと重ね合わせてみると、彼女のリングが彼のリングの中にぴたりと収まる。
その佇まいを見ていると、なんだか嬉しくなってくる。
出会うことって素敵だなあと、あたたかな気持ちが溢れてきた。

 

大切な想いだったり、南国の生き生きとした色彩だったり、癒しに満ちたオーダーメイドの日々であるように思う。

おふたりとの出会いに、ありがとう。
いつも指輪作りに寄り添っていてくれる屋久島に、ありがとう。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島の秋と、プラチナの響き #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスにサキシマフヨウが咲いた。
ピンク色の花が手を広げるように、ぽこぽこと咲いている。
県道沿いのお気に入りの場所に佇み、花を見上げていると、りんりんと響く虫の音が驚くほどに鮮やかだ。

南国に訪れた遅い秋を体いっぱいに味わいながら、一年ぶりのその感覚に喜びを覚えていた。

少し冷たくなった空気は澄み渡り、緑はどこまでもみずみずしい。
新しいジュエリー作りを始めるのには、この季節の巡りがとても素敵なタイミングのように思えた。

 

アトリエでは、久しぶりにエアコンのスイッチを落として作業を進めることができた。
照明を落とし、静けさに包まれた部屋で、この制作のために配合しておいたプラチナを作業台に並べた。

まずは酸素トーチの炎を吹きつけ、プラチナを焼き鈍していく。
やがて温度が上昇し、オレンジ色の眩い輝きを帯びてくる。

こうして焼き鈍しておくことでプラチナは柔らかくなり、この後の工程をよりスムーズに進めることができる。
この多様な変化と確かな強さに、大地から生まれた金属の響きのようなものを感じずにはいられない。

遮光サングラス越しに眺める色彩が美しい。

いよいよ、本格的な造形作業が始まる。

 

焼き鈍したプラチナを鉄の芯金に添え、木槌で叩いて丸く整えていく。
コンコンと昔から変わらない音がアトリエに響き渡る。
開け放った窓からは新鮮な空気が流れ込み、作業場は秋の澄んだ光に満ちている。

まずは彼のリングを、そして次に彼女のリングを。
ひとつの形をもうひとつに写し取るように、同じ工程を丁寧に繰り返していった。

おふたりの結婚指輪は、サイズとリング幅だけを変えて、ぴたりと同じデザインでお仕立てすることになっている。

考えてみると、パートナーとお揃いのものを手にするのは、結婚指輪が初めてなのかもしれない。
あるいは、それが長い年月を通して、たったひとつのお揃いのものになることもあるだろう。

ふとしたときに、「あ、これ同じだものね」と感じるだけで、なんだか安らかな気持ちに包まれる。

どこかはるか昔からつながっていたような、やわらかな絆を感じられる結婚指輪になればいいと思っている。

 

山々の緑は生き生きと色づいている。
これから年末にかけて、屋久島サウスでは穏やかで過ごしやすい季節が続くことになる。

おふたりとは、冬にリングをお届けする約束をした。
島の季節に包まれながら、おふたりの結婚指輪がまるで開花を待つ小さな蕾のように、静かに育まれてゆく。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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ナノハナの指輪 #champagnegold #platinum #diamond #屋久島でつくる結婚指輪

material: 18k champagne gold, platinum, diamond
size:花約7mm, 5mm リング2.0mm ダイヤモンド1.5mm

Delivery time is within 2 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせてオーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約2ヶ月。

屋久島でつくる結婚指輪

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満ちる喜びに咲いたナノハナの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

Poland–Yakushima: The Story of a Shizuku Ring #YakushimaWeddingRingStories

It was a beautiful day when we would finally meet on Yakushima Island — the two of them, the ring, and me.
I was waiting for the couple from Poland with a brand-new ring that I had made for her.
They planned to visit my studio to receive the ring during their trip to Yakushima.

Thank you so much for trusting me with this precious ring.
I am thankful to Yakushima for bringing us together in such a wonderful way.

Actually, it was my first time meeting people from Poland.
I have heard that Poland also has vast, rich forests.

I was so happy to talk with them about nature and the designs born from nature.
Although we live very far apart, it feels like we share the same feelings.
And the caramel cookies they brought me from Poland were so delicious!!

I made her a Shizuku Ring — a thin yellow gold ring with small pieces of platinum and diamonds placed around it.
It is a one-of-a-kind piece inspired by the quiet scenery of Yakushima after the rain.
I would be very happy if this small ring reminds them of the time they spent on this island.

After we said goodbye, it rained heavily. Soon after, the sky cleared and a rainbow appeared.
They said they were going to visit Jomon Sugi the next day.
I went back to work.

I felt so happy, as if a lovely little flower had bloomed here.
Moments overlap and continue to flow.

Drops of Summer. The Shizuku Ring #Yakushima #CustomJewelry

祝福のとき。朝露をまとう結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

海の向こうにお送りするリングを朝のやわらかなひかりの中で眺めました。

朝露をまとう結婚指輪。
祝福のときが静かに満ちていました。

新しい季節を迎えた屋久島から、ご結婚おめでとうございます。

 

 

おふたりの結婚指輪を作り始めたのは、南国にほんのりと秋の気配が漂い始めた頃でした。

朝露の情景と、しずくの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

 

 

屋久島の秋もやはり雨の日が多く、アトリエで過ごす時間が自然と長くなりますが、深まる緑を眺めながら手を動かすひとときが、とても好きです。

ぽつりぽつりと宿る雫。
ジュエリー作りへの憧れは、いつも庭先から始まるように思います。

 

少しひんやりとした朝の空気の中で。
マット仕上げを施したイエローゴールドは静かに輝き、ほのかなあたたかみを添えていました。

緑には朝露が宿り、そのひと雫はリングに添えたプラチナの粒とちょうど同じくらいの大きさでした。

1.8mmのリング幅。
そのシルエットは丸く、どこまでも滑らかです。

優しく繊細でありながら、その奥に揺るがない確かさのようなものを感じるのも、イエローゴールドの魅力なのだと思います。

 

移ろいゆくものの儚さにも美しさを感じますが、自然の響きがいつもそばにあると、心癒されますよね。

日々の暮らしの中で、ふとした瞬間に島の澄んだ時間を感じられる。
そんなリングになったように思います。

 

植物たちに朝露が宿り始めると、島に遅い秋が訪れたことを知らせる合図です。

満ちてゆく光を受けてきらきらと輝く緑の中に佇むと、清々しく、明るい希望に満たされました。

 

雫をまとった深い緑と静かに響き合いながら、完成したばかりのリングもどこか微笑んでいるようでした。
やがて空は淡い光に包まれ、秋の色彩にゆっくり染まっていきました。

いつの日か、おふたりで屋久島にいらしてくださいね。

この小さな喜びが、いつまでも育まれていきますように。
おふたりの暮らしにそっと寄り添うリングとなれば、何よりも嬉しく思います。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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想いが叶った日。おふたりとの結婚指輪作りのはじまり。#屋久島でつくる結婚指輪

会いたかったお二人と。
春先から心待ちにしてきた結婚指輪の相談会。
ともに育んできた想いが叶った日でした。

もうすぐ10月だというのに、アトリエは真夏に戻ったような眩しい陽気に包まれていました。

おふたりは前日に森歩きをされたとのことで、その澄んだ余韻をまとったままデザインを選べたのも、特別な体験だったように思います。

サンプルリングを囲みながら、素材のお話をしたり、サイズを測ったり、おふたりの出会いについて伺ったりもして。
静かで和やかなひと時が過ぎていきました。

 

実は、彼女は二年ほど前からずっとインスタグラムを見てくれていたとのこと。
これまでに作った指輪やモチーフになっている花々のこともよく知ってくれていて、とても嬉しかったです。

これまでずっと、本当にありがとう。

そんなおふたりが選んでくれたのは、屋久島での思い出と、おふたりの出会いが結びつくようなデザインでした。

 

プラチナの瑞々しい手触りと、ブルーダイヤモンドとエメラルド、そして繋がる彫刻模様。
シンプルさの中におふたりだけの物語が広がるようなデザインです。

形のある指輪作りではあるけれど、その向こう側にあるものを大切に思う気持ちで、わたしたちは繋がっているのかもしれません。

相談会が無事に終わり、庭先で記念撮影をすることに。

「結婚指輪作りがなかったら、屋久島に来ることはなかったように思います」
彼女がふと口にしてくれたその言葉が、今も心に残っています。

一つ一つの小さな出会いが重なり合い、この島で彼と彼女、そしてわたしが同じ時間を過ごしているのだと思うと、今この瞬間がとても愛おしく感じられました。

 

コスモスに芙蓉、ツワブキ、山茶花。
豊かな色彩に包まれながら歩む制作の日々を、わたしも楽しみにしています。

指輪が完成する頃には、島には冬の気配が漂っているかもしれません。
ずっと前に植えた小さな苗が少しずつ時間をかけて育ち、いよいよ花を咲かせようとしています。

おふたりとの結婚指輪作りを、皆さまどうぞあたたかく見守っていてください。

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満ちる喜びに咲いたナノハナの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

満ちる喜びに咲いたナノハナの指輪。
おふたりの大切なご婚約の記念にお仕立ていたしました。

夕暮れの光を帯びたシャンパンゴールド。
淡く透き通る月見草のピンク色。
かすかな海風と秋の香り。

ここにあるすべてがひとつであるように感じられて、夢のようでした。

 

 

菜の花と若葉、プラチナリング。
おふたりと紡ぐ三つの指輪作りの物語。

はじまりの合図 #屋久島でつくる結婚指輪

日々の中で何気なく、ふと美しい情景に出会うとき。
わたしたちもまた、この自然の中にあるひとつなのだと思えて、心が癒されます。
それはどこか懐かしく、大切な気持ちなのかもしれません。

そしておふたりも。
出会い、やわらかなつながりのなかで時を重ねていく。

その喜びをそっと留めるようにして、おふたりの婚約指輪と結婚指輪をお作りすることになりました。

そしていよいよ、そのひとつが完成いたしました。

「花とリングをシャンパンゴールドで、そこにプラチナの粒を添えましょう。」

素敵なアイデアを届けてくれたのは彼女でした。

まだ見たことのないデザインに出会えることも、オーダーメイドの素晴らしさだと思います。

少し白みを帯びたシャンパンゴールドとプラチナが静かに響き合っています。
黄昏に煌めくダイヤモンドが眩しい。

瑞々しい光沢をまとった小さなリングは、まるでこの時間に咲いた花のように見えました。

 

可憐で繊細な印象ではありますが、ゴールドの確かな重みと、どこか揺るぎのない強さのようなものが伝わってきます。
その儚さを永遠にできるところも、ジュエリーの魅力なのだと思うのです。

これから紡がれていくおふたりの日々に寄り添うように、
昔ながらの手作業で、じっくりと丁寧にお仕立ていたしました。

 

日が暮れる頃、見上げるとまだ空の低いところに月が輝いていました。
ほとんど満ちた、丸い月でした。

屋久島から、おめでとうございます。

これから始まる日々を照らすやわらかな光を思い描きながら。

私たちの旅は、あともう少し続くのでありました。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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朝露の情景と、しずくの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

夜明けの空が澄み渡り、島にもようやく新しい季節の気配が漂い始めている。
少し冷え込んだ空の下で植物たちが朝露を纏い、昇り始めた太陽の光を受けて静かに輝いている。

その清々しい朝に癒されながら、イエローゴールドのリングを眺めていた。

緑にぽつりぽつりと宿る雫。
それはまさに、これから始める作業のテーマとなる情景に違いなかった。

 

 

指輪が完成してからが始まりではあるけれど、
こうして同じ季節を分かち合える日々もまた、かけがえないものに感じられます。

大切な結婚指輪作りをお任せいただき、ありがとうございます。

雨音とイエローゴールド。永遠の中でジュエリーをつくること #屋久島でつくる結婚指輪

 

ジュエリーの造形。細やかな装飾。リズムやバランス。
憧れのはじまりは、いつも庭先にあるように思う。

朝に眺めた雫の印象を思い描きながら作業机に向かい、その日の工程を進めていく。

プラチナの小さな破片を酸素トーチで溶かし、いくつかの丸い粒を作った。

大きなもの、小さなもの。
少し多めに作っておき、その中からリングに添える三粒を選んだ。

イエローゴールドのリングにプラチナの粒を添えながら心地よい収まりを探していく作業は、どこか子供の頃のような胸の高鳴りがあって、楽しい。

 

綺麗に磨き上げたリングにもう一度手を加えていくには、少しばかり思い切りが要る。

イエローゴールドの表面にプラチナの粒がストンと収まるよう、小さな穴を三箇所あけ、一粒ずつリングにつないでいく。

リングを朴炭に乗せ、できるだけ直接火を当てないよう、炭を真っ赤に熱しながら温度を上げていく。
粒とリングの隙間に置いた融点の低いゴールドがやがて溶け、すっと流れ込む。
その瞬間をしっかりと見極め、火を離さなければならない。

粒がしっかりとつながったかどうかをルーペで確かめながら、細やかな調整を加えていく。

少しずつ、ゆっくりと。
この指輪作りの時間を愛おしむように手を進めていった。

不思議と今ここに、朝露を纏った緑の瑞々しい香りが漂っているように感じられた。

雨音とイエローゴールド。永遠の中でジュエリーをつくること #屋久島でつくる結婚指輪

庭先に白い彼岸花が咲きました。

しとしと雨降りの日。
雨音が胸の奥まで届いてくるような、穏やかな制作のひとときでした。

屋久島はやはり雨の日が多く、アトリエの中で過ごす時間が自然と長くなりますが、深まる緑を眺めながら手を動かすひとときがとても好きです。

 

イエローゴールドの指輪作りは、いよいよ本格的な工程を迎えました。
四角いリングの表面を、鉄工ヤスリ片手にガリガリと削り出していきます。

その内側には、丸くやわらかなリングの姿が見えていて、その輪郭を浮かび上がらせるように、少しずつゴールドのベールを剥がしていく。
そんなイメージに近いかもしれません。

片側をぐるりと一周。そして反対側を一周。
まずは大まかな曲面が現れるまで、角度を変えながら、同じタッチを何度も繰り返していきました。

 

金属には、形を変えながら何度でも受け継いでいけるという素晴らしさがあります。
作業机の上に削り出された小さなゴールドの破片も、のちに溶かされ、また別のジュエリーへと姿を変えていきます。

大地から生まれたゴールドが、長い時間の中を巡りながらジュエリーになってきたのだと思うと、どこか果てしない気持ちに包まれます。
今という時間が、たしかに永遠の中にあるのだと思わずにはいられません。

 

表面に続き、内側も手触りよく、丸く削り出したところで、ひと段落です。
デスクライトの光にかざしてみると、小さなリングに光の輪が滑らかに巡りました。

なかなか気持ちの良いフォルムに仕上がってきているなと眺めながら、長い時間に想いを馳せていました。

気がつけば雨は上がり、また真夏を思わせる暑さが戻ってきました。
指輪作りも、いよいよ終盤へと差し掛かったところです。

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制作編

イエローゴールドの永遠と、紡がれる未来 #屋久島でつくる結婚指輪

 

イエローゴールドの永遠と、紡がれる未来 #屋久島でつくる結婚指輪

裏庭のバナナの木に、たぶん今年最後となる果実がついていて、毎朝その育ち具合を眺めるのがここ最近の楽しみになっている。

房はずっしりと大きく、これまでになかったほど立派に育っている。
ひとつ一つの実もふっくらと詰まっている。
ころんと短めの実で、食べると爽やかな甘味と酸味が広がる島バナナだ。
あと少し。ほんのりと黄色味を帯びてきたら、いよいよ収穫どきとなる。

もちろん食べるのも楽しみだけど、
毎朝眺めながら、その時を待っている時間もまた豊かなものだなと思う。

 

ひとつのジュエリーが出来上がるまでの時間も愛おしい。
その大切な時間を分かち合えることも、オーダーメイドの素敵なところだと思う。

新しい季節。おふたりの結婚指輪作りがはじまる日。#屋久島でつくる結婚指輪

 

そして、ジュエリーは完成したあと、何十年もお使いいただくことになる。

暮らしに長く寄り添う結婚指輪なので、見た目の美しさだけではなく、丈夫さや指に触れたときの安心感まで大切にしたいと思う。

小さなゴールドリングを硬く、強く仕上げていくための数々の見えない工夫とは、いかに。

丸く整えたイエローゴールドを金槌で叩いていく。
叩くたびに金属は少しずつ引き締まり、リングは硬さを増していく。

表面をぐるり。

側面もしっかりと、コンコン。
アトリエに、昔から変わらない手作業の音が響いていく。

叩くのと同時に地金が薄く伸びていくので、サイズや厚みが仕上がりの寸法を超えないよう、その変化を見極めながら慎重に進めていく。

 

ひと通りの作業を終え、リングを太陽の光にかざしてシルエットを確認しているところ。

表面についた凸凹は、このあと削り落としてしまうけれど、こういった見えないところにこそ、しっかりと手をかけておきたい。

このリングとともに、これからどのような物語が紡がれていくのだろう。

長く続いてゆくおふたりの未来へと想いを馳せながら。

 

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新しい季節。おふたりの結婚指輪作りがはじまる日。#屋久島でつくる結婚指輪

朝、目を覚まして庭先を眺めると、朝露が草花を覆っている。
風は凪いでいて、どこかひんやりとした涼しさが感じられる。
その情景に出会うと、いよいよ秋がやってきたのだなと、いつも思う。

そうか、もうすぐ秋分の日なのか。
南国にようやく訪れた秋の気配に頷きながら、新しい作業に取り掛かる準備を進めていた。

季節が移ろい新しい気持ちに包まれた今、おふたりの結婚指輪を作り始めることがとても素敵なタイミングであるように思えた。

昇り始めた太陽の光の中で手に取ったイエローゴールドは、島の色彩と響き合っているような、静かで親しみのある輝きを纏っていた。

 

アトリエに戻り、さっそく作業台に向かう。
ガスバーナーに火を灯すと、心が穏やかになっていくのがわかる。

今回の制作のために配合を整えたK18イエローゴールドをその炎で包み込んでいく。
熱を受けたゴールドは赤みを帯び、やがて眩しいオレンジ色に変わっていった。

その一瞬を見計らって火から離し、そのまま水につけるとジュッと歯切れの良い音を立てた。

まずは最初の一歩だ。

 

おふたりの結婚指輪作りのお声がけをいただいたのは、島にヒマワリやハイビスカスが咲き誇るカラフルな夏の始まりのことだった。

彼女のリングをひとつ作ってほしいと、彼とメッセージを交わしながらデザイン作りを進めてきたのだけど、そのひとつ一つの言葉から彼のやさしさが伝わってきて、わたしもあたたかな気持ちに包まれながら、ここまでやってくることができた。

 

焼き鈍したイエローゴールドは、ぐいっと強い力をかけると曲げられるようになり、わたしはそれをリング状に整えて両端を合わせた。
再び炎に包みながら、隙間に融点の少し低いゴールドを流し込み、しっかりと繋ぎ合わせる。

その日の工程がひと段落し、作業台の上にリングを置いて眺めていると、まだまだ始まったばかりではあるが、おふたりと一緒に紡いできたイメージが初めて形になったことを実感し、喜びに満たされた。

これからずっと長くお使いいただく結婚指輪作りだ。
ひとつひとつ、じっくりと進めていこう。

 

その日の作業を終え、アトリエの窓を開け放ち、ゆっくりと深呼吸をした。

空に流れる大きな雲はオレンジ色に染まり、気がつけばもう日も暮れかけていた。
空気はいつもと変わらず島独特の潤いに満ちている。
庭先からはほのかに秋の虫の音が聞こえてくる。

わたしは作業台の上に散らばったいくつかの工具を所定の場所に戻し、机をきれいに拭いて照明を落とす。

こうして指輪作りの一日は秋の色彩に包まれながら静かに暮れてゆくのだった。

 

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2.0mm and 1.8mm wave ring in platinum #屋久島でつくる結婚指輪

material: platinum, diamond
size: 1.8mm and 2.0mm wide

Delivery time is within 3 months.
Custom-made, one of a kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

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満ちるひかり。屋久島で生まれたおふたりの結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪