森の中でお二人の結婚指輪を眺めたひと時。シダの葉のシルエットがプラチナリングにすっと落ちてきたような印象。
出来上がったばかりのプラチナリングをお二人に重ね合わせながら屋久島の森を旅をしていた、今日はそんなお話を。
初夏の屋久島ではお二人がアトリエに会いにきてくれた。
2022年の夏を丸ごとかけた結婚指輪作りだったなあ。これまでずっとありがとう!そしてまた新しい始まりですね!
森だったり、庭先だったり、シダの葉は屋久島の暮らしの中でとても馴染み深い。ふわりと軽やかでどこまでも自由なフィーリングが好き。
お二人にとって大切な屋久島、ここで生まれたリングだ。ふとした瞬間に島の風を感じていただけますように。
耳を澄ますとすごくたくさんの音に包まれていることに気がついた。けれどもとても静かなのはなぜだろう。心が平らになってゆく。
仄暗い森の中、木々の合間から差し込む光の中でプラチナリングを眺めてみる。丸いアウトラインが纏う光沢が柔らかい。有機的な手触り感はマット仕上げによるものだろう。島の緑によく似合っている。表面に彫刻したシダ模様もぴたりとお揃いのプラチナリングだ。
時折強い光がスポットライトみたいにリングを照らし、思いがけず強い輝きにどきりとする。森のざわめきを感じる。大地の鼓動がここにある。もしかするとこのプラチナリングもまた、この大地の一部なのではないのだろうか。そう思わせる何かを感じずにはいられなかった。
森に佇んでいると気がつけば鹿も集まってきた。どうやら波長があったようだ。
2.0mm round in platinum with fern pattern
大きなもの、小さなもの、確かにこの島で生まれたリングだと思う。
森を抜けて、眩しい光に包まれた。おめでとう。新しく始まるお二人の暮らしがキラキラした輝きに溢れますように。
そしてアトリエに。雨が降ったり止んだりの屋久島らしい1日だったな。あれから3ヶ月か、お二人にここでお会いした日が懐かしい。
指輪作りの間には台風も来たし、LINEでやばいです!とか伝え合ったりしたのも良い思い出だ。お互いのタイミングが重なり合って始まった偶然の繋がりだったけけれど、それが不思議と確かなものに感じられる。今だからこそ大切にしたい、そう強く思える出会いだったように思う。
そういえば、お二人はどんなきっかけで屋久島が好きになったのだろう、今度あったら聞いてみたい。
濃密だった指輪作りの日々にありがとう。出会いを紡いでくれた屋久島にありがとう。
ご結婚おめでとう!いつかまた屋久島に!
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