緋寒桜も散り始めてそろそろ冬も終わりだね、のサインなのか!
時折激しく降る雨に春の気配を感じながら、雫をかたどったペンダントを作っている。植物たちの勢いに負けないように、キュッと気を引き締めていくタイミングでもある。
島に来てからは、自然とともにある暮らしの中でグッと体力がついたような気がする。草払いも大仕事だし、時々大きな魚もさばくし、台風にも備えたり。美しさとハードな環境はいつも同居している。
さすが島暮らしのエキスパートというか、ここで生まれ育った友人は、そんな屋久島の素敵なところをしっかりと心に抱いているところがすごい。屋久島のエッセンスをキュッと凝縮するようなジュエリー作りの日々。
オレたちがこの島で分かち合っている優しさと凛とした集中を形に変えるように、今日も作業机に向かっている。
プラチナと手作業から生まれる一つだけの造形。一滴の雫。
オーダーメイドの面白さは作業のずっと前から始まっているのだと思う。大きすぎずに、シックな印象に、そして水と波のイメージで。彼と一緒に作ったテーマを思い浮かべながら、糸鋸でガリガリと。
出来上がりのイメージが見えてきた。友人が奥様に届けるご結婚10周年のプレゼントに、なぜかドキドキしているぞ。ほんの少しの間だけど、こうして素敵な時間にご一緒できるのは何よりも嬉しい。ハッピージュエリーをありがとう。
小さなペンダントは、ずっと付けっ放しにするスタイルも素敵だと思う。ここでは体の一部のようなソフトな質感が大切になってくる。手の中で小さな造形を育むように作業を進めていきたい。
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