雨の日が続いている屋久島だけど、足元には草花の緑色を目にするようになってきています。
作業が始まる前に庭先に出てみると、ついつい夢中になって雨上がりの雫を眺め続けてしまいました。
春は土からやってくるのではないか、と思ってしまうくらいに植物たちはいつも敏感に季節を現してくれています。
一歩ずつ。一歩ずつ。
今日も小さきものたちに励まされながら、作業机に向かっています。
お二人のリングはぴたりと同じアウトラインに造形をしてきたのですが、
彼女のリングにはここからさらに新たなタッチを加えていくことに。
細部にお互いの好きな雰囲気を施すことができるのはオーダーメイドの素敵なところでもありますね。
実際に手を動かしているのは今この瞬間かもしれないけれど、このリングを形作っているのはお二人とご一緒してきた数ヶ月の時間だったりもするのです。
表面を綺麗に磨きあげるとゴールドとプラチナの境界線がくっきりと浮かび上がりました。
そのラインはリングの側面からもう片側に向かって伸びています。
ゴールドとプラチナが二つの場所で出会う斜めのラインも。
彼女のリングに施す緩やかなカーブも。
今回の結婚指輪作りで生まれた新しいデザインです。
お二人とわたし、屋久島の季節と。奇跡のような出会いに感謝の気持ちでいぱいです。
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制作編