秋雨も一休みの屋久島サウスです。そろそろかなと、お気に入りの場所へ。
どこか美味しそうな赤と白。朝露の名残。あたたかな光。
ちょうど一年前も同じ場所にやってきたはずだけど、いつまでもフレッシュな季節の不思議を感じながら日々のジュエリー作りを進めています。
島に暮らすようになって、気がつけば植物をジュエリーに当てはめて眺めている。葉っぱがシルバーで、茎がゴールドで、といった具合に。
金属に置き換えれば置き換えるほどに、繊細さだったり強靭さだったり、植物の上質な構造が美しい。
ここに近づきたい、近づけるのだろうか?庭先や森で出会うシダの葉や花々に憧れを抱きながらジュエリーを作っている。
彼と彼女とはメールで動画のやりとりなんかもしてきたけれど、そういえば、いつも緑が背景にあって、きっと植物好きなのだろうなあ。。
お二人に届ける婚約指輪はシダの葉をモチーフに。
子供の頃の記憶をたどりつつ進める工程は最初の山場を迎えています。
手作業から生まれるジュエリーは自然に近しい質感を持つと思う。
ゴールドの細い線とシルバーの薄い板に火を当てながら、それらの間にスーッと別の金属を流し込む。いつまでたってもむっちゃ緊張する瞬間!
ゴールドとシルバーの親近感。歴史の中で広く使われてきた素材で、今もたくさん愛されているだと思う。優しくて、フレンドリーで、上品で。
庭先に持ち出してみると、手の中でシダの影と重なり合っていた指輪の素材。
ちょうど実物大くらいだろうか。
シダの葉を摘んで指に巻くように、ですよね。
楽しいジュエリー作りはまだまだ続きます。
明日からはまた雨が降りそうだ。
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