大切な人にジュエリーを届けること。
花束を手渡すような、溢れる喜びがあると思う。
今日はアトリエの庭先に咲いた小花たちから。
ツユクサに出会うとなんだかいいことありそうな気がして嬉しい。
誰かと喜びを分かち合いたくなる。
精巧で、力強くて。ジュエリー作りの憧れはいつも野に咲く花にあるような気がする。
溢れる光の眩しさに思わず目を細めながら、10月の始まりを眺めている。
イエローゴールドとプラチナ、ダイヤモンドは永遠のイメージで。
大切なプロポーズの日に合わせて婚約指輪を作り始めています。
届けたい大切な想いがあって、屋久島と私が出会って、そうして出来上がるものは世界にたった一つのジュエリーだと思う。
形のない何かから小さなリングが育まれてゆく。
そのような瞬間にご一緒できるのは作家ならではの幸せだと思う。
彼女が大好きな花を届けるように。
プロポーズの際に手渡す婚約指輪はお二人で訪れた屋久島に咲く花をモチーフにした。
柔らかな香りと生命の輝きのようなものを纏う小さなリングがイメージの中にある。
一つ一つのタッチを大切に積み重ねていこう。
直径約3.0mmほどの円柱形をしたイエローゴールドにはダイヤモンドがぴたりと収まる穴を開ける。
特別な日に合わせて彼と相談を重ね、ダイヤモンドはいつもよりも大きめで、透明度の高いものを選んだ。
ダイヤモンドを包む石枠が花の花弁となるように、イエローゴールドの周りには糸鋸を使って細い溝を彫り込んでいく。
その仕上がりは花々のように軽やかで、そして丈夫でなくてはならない。
ころり。
もう同じものはつくることができそうにない 笑
今を形に変えるようなアプローチもオーダーメイドの素敵なところだと思う。
いつまでも夢中になれる。息吹を帯び始めた花の印象にわたし自身も癒されている。
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