屋久島サウスのアトリエです。
プラチナは粘り強く、しなやかなところが実に良い。
シダの葉をかたどったプレートは鉄の当て金に添えて、木槌でコンコンと叩いて柔らかな曲線を与えていった。
リズミカルに、そして流れるように。
憧れはいつも島で出会う植物たちにある。
それにしても暖かすぎて、もう今年もあと少しだとは!!
屋久島と沖縄をつなぐ結婚指輪作りは、のんびりと南国リズムなのかもしれない。
クリスマスもやってくる、新しい一年もすぐそこで交代を待っている。
そう考えると、ジュエリー職人にとっての今は一年のうちで一番喜び溢れる時期なのかもしれない。
大切な想いを込めてジュエリーをお選びいただいてありがとうございます!
今日もたくさんの幸せに包まれながら。
海では薄いフリースパーカーをTシャツの上に羽織るくらいでちょうどいいくらい。
爽やかな光に包まれる12月の屋久島サウスが好きだ。
もはや毎年恒例になっている感があるのだけれど、冬のヒマワリを眺めておく。
さて、
プラチナの葉っぱにコツコツとタッチを加えて、くるりと丸くなるまで造形できた。
作業台の上でその静かな佇まいを眺めている。
この次の工程では両端を繋いでいよいよリングとなるわけだけれど、
リングになると、その瞬間さっきまで柔らかだったものが硬く揺るぎない物に変化するのが面白い。
ジュエリー作りで大切にしているのは二つあって、一つはやはり、ずっと長くお使いいだだけるように丈夫に仕上げることだと思う。
そしてもう一つは夢に包まれるような装飾性。
シダの指輪作りもいよいよ最後のタッチである。
プラチナの小さなかけらを酸素トーチの高温に包んで丸い粒を二つ作った。
植物のリズムに寄り添おう。
日々の何気ない瞬間に細やかな喜びを与えてくれるものはホントすぐ近くにあるものだな、としみじみ思う。
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