イエローゴールドとシャンパンゴールド
同じk18ゴールドのはずなのに、なんでこんなにも違っているのだろう。
色合いだったり、手触りだったり、輝きも、
それぞれが個性を持っていて面白い。
互いに寄り添い合いながら一つの何かを生み出していく。
結婚指輪作りの時間はいつも幸せに満ちている。
お二人が島に来てくれてから一つの夏が過ぎました。
ゴールドには24進法で数える習慣が古き時代から残っていて、k18の18という数字は24のうちの18が純金ですよ、ということを表している。
じゃあ、あとの6は?
実は純金はとても柔らかい金属なので、装飾品としての強度を与えるために24のうちの18だけを純金にしておいて、残りの6のところに他の金属を混ぜているのである。
配合する金属は一般的にはシルバーだったり銅だったり、時にはパラジウムだったり。
その6のところに混ぜる金属の影響を受けて、k18ゴールドはオリジナルの色彩を持って出来上がることになる。
k18シャンパンゴールドとk18イエローゴールド
ほんのりと異なる色彩を扱うジュエリー作りは実に趣深い。
そこには素材が持つ味わいを大切にする京料理のような繊細ささえ感じられるのである。
さて、まずは最初の第一歩を。
実はこのあたりの工程までは既に完了してあった。
k18ゴールドを加工しやすいように、炎に包んで柔らかくしておくのだけれど、
ここは同じゴールドということで同じ温度帯である。
色違いとはいうものの、イエローゴールドとシャンパンゴールドはとても近しい仲良しさんなのである。
いよいよ11月が島に訪れた。空は澄み渡り、日はずいぶんと短くなってきたように思う。
秋のグラデーションの中に、気がつけばゴールドの色彩を探している。
くるりとリングになった二つのゴールドを重ね合わせてみると、大きさもこんなにも違っていいて!なんだかほっこりした。
ホント、それぞれの個性があるものだなあ、と我ながら興味深く思う。
どんどん凹凸していこう。案外それが最適なのではないだろうか。
きっと補い合うことだけがお互いを強くつなぎ合わせてくれるのだから。
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