今日はいちにち雨降り。
開いたばかりのツバキの花が葉っぱに隠れて雨宿りをしているようでした。
さて、しずく形の小さなペンダントトップ。
制作の方は早くも佳境を迎えており、
この雨はちょうど嬉しいタイミングとなりました。
どれだけ物事をシンプルにできるだろうか。
最小限の必要だけを集めて、どうすれば十分なスタイルを実現できるだろうか、
というのが僕の暮らしの中で占める大きな興味対象の一つで、
その考え方はもちろん、僕が作るジュエリーに現れているような気がします。
しずくのカタチを最大限にしずくらしく感じるためには、いったい何が必要で何が不要だろうか。
ネックレスとして成立させるためには最低限何が必要だろうか。
そのあたりをとことん考え抜くと、その出口にはいつも素晴らしいデザインが用意されているような気がしています。
通常、ペンダントトップはペンダント部分とチェーンを通すバチカンの二つのパーツから成っていて、
小さなペンダントトップの場合、そのバチカンがデザインに大きく干渉してきてしまいます。
しずくのカタチ+◯◯といった具合に。
それならば、いっそうこのバチカンを一体型として、しずく一つで成立させるようにしてはどうだろうか。
そのようにしてみると、
つけたときに、チェーンから本当にしずくが今にも落ちそうな、素敵なデザインが生まれてきました。
作品のタイトルが“しずくのしずく”ということもあって、
当初はここに粒粒の装飾を与える予定だったのですが、何度かテストをしてみたところ、何も無くこのままの方がより気持ちよく仕上げることを確認した。
ですので、ここからもう最後の作業へと向かうことに。
最後は楽しい石留めの作業で、今すぐにでもと逸る気持ちはあるのですが、
ここで一旦こちらの作業をストップして、次の制作に移ることとなりました。
まるでメジロを前にして、敢えてゆっくりゆっくりとカメラを持ち上げて構えるときのような気持ちです!w
またこの続きをここでご紹介させて頂きますので、どうぞお楽しみにしていてくださいね。
しずくのカタチにムーンストーンをセットして。
屋久島らしいジュエリーが出来上がりそうです!
そして、そして、
シルバーを溶かして、伸ばしてボリュームの異なる細い線を作りましたよ。
次なる制作はマリッジリングのサンプル作りで、
こちらも新たなスタイルとなりそうなので、楽しみでいっぱいになってます。
それにしても、雨降りの日は集中が深まって制作が気持ちよいなあ。
しずく形のジュエリーを作るにはもってこいの一日でした♪