
屋久島で大切な時間を過ごしたおふたりと。
旅の途中、お届けした指輪を身につけて、アトリエまで会いにきてくれました。
あふれる笑顔に触れて、これからのジュエリー作りへ、またひとつ元気をもらえたように思います。
同じ大阪出身ということもあり、距離がすっと近づくような、自然なひとときでした。
彼女とは、はじめてお話ししましたが、
彼とは、この数ヶ月の間、今回の屋久島での滞在に向けて、指輪作りの相談を重ねてきました。
なので、わたしにとっても、ともにひとつの節目を迎えるような喜びがありました。
ドキドキしながら、プロポーズの日を待っていたように思います。
梅雨入りがいつ訪れてもおかしくない、そんな気配を感じるこの頃でしたが、
おふたりの滞在中はお天気にも恵まれて、縄文杉まで歩いてこられたとのこと。
島の祝福が、おふたりにいっぱい降り注いでいるような、
幸せに満ちた空気がとても印象的でした。
「ふたりで菜の花を見に行った思い出があって」
デザイン作りの始まりに、彼がそう伝えてくれました。
彼女に届ける婚約指輪は菜の花をモチーフに、
イエローゴールドとダイヤモンドでお仕立ていたしました。
マット仕上げを施したリングのやわらかな印象が、彼女の雰囲気に本当によくお似合いで、
作ったわたし自身も、深く納得するような嬉しさがありました。
庭先のティーツリーのそばで、一緒にリングを眺めていると、
彼がこの指輪に込めた想いが、あらためて胸に響いてくるようで、
しみじみとした喜びが溢れてきました。
菜の花の指輪は私も大好きで、これまでにいくつも作ってきましたが、
それぞれが、ひとつだけの個性を持って生まれてくるところが、
本当の花のようだなと思うのです。
昔ながらの手作業で、じっくりと丁寧にお仕立ていたしました。
これから始まるおふたりの新しい時間に、やさしく寄り添うリングとなれば、何よりも幸せに思います。
朝の木漏れ日のような、やわらかな希望に包まれた未来を、どこか微笑ましく想いながら。
ティーツリーの花が咲くアトリエの庭先にて。




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