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儚い煌めきと、永遠へとつながる造形 #屋久島でつくる結婚指輪

雫を模した丸い石枠を支えるプラチナリングは、細くすっきりと削り出した。

頂上にわずかな尖りを帯びた、山型のフォルムだ。

繊細な佇まいの中に強度を持たせるため、十分な高さを残して仕立ててある。

表面の一箇所には、石枠の底がぴたりと収まる小さな凹みを作った。

 

数本の鉄工ヤスリを使い分けながら、造形を進めていくわけだけど、

気がつけば、机の上には実にたくさんの種類の工具が並んでいる。

 

ルーペに定規、罫書ペン、先端の形状が異なる鉄工ヤスリ、番手の異なる紙やすり、サイズの異なるドリル刃…。

指先に乗るほどの小さなリングを作るのに、これほど多くのものを使っているのだと、いつもながら感心してしまう。

 

道具としての精度は、時代とともにずいぶん高くなったように思う。

それでも手の中にあるのは、はるか昔から変わることなく受け継がれてきた、素朴な手仕事の道具たちだ。

 

例えば、鉄工ヤスリの削りが甘くなってきたと感じれば、同じものを買い足していく。

ドイツ製の糸鋸を、イギリスの工具店から取り寄せたりもする。

そうして長い年月をかけて集まった、馴染み深い工具たちが、今日も作業机の上に並んでいる。

 

作り出すジュエリーは、島で暮らす日々の中で出会うインスピレーションから生まれるものではあるが、

それらは同時に、長い歴史に育まれてきた文化の一端なのかもしれない。

 

島の季節とクラシカルな製法とが出会うとき、そこにどのような造形が生まれるのだろうか。

その興味が、今もわたしをジュエリーづくりへと導いているように思う。

 

朝、目を覚ますと、6時台だというのに、もう暑い一日が始まっている。

眩しい青空と、蝉の力強い鳴き声が、

揺るぎのない夏の時間が流れていることを知らせてくれる。

 

できるだけ早い時間に作業机に向かい、制作を始めるようになったのも、

夏のジュエリーづくりならではのリズムなのかもしれない。

 

いよいよリングと石枠をつなぎ合わせる作業に取りかかる。

位置と角度をぴたりと定め、ピンセットの重みでそっと固定した。

酸素トーチの炎に包み、一気に温度を上げると、リングは鮮やかなオレンジ色に染まっていく。

 

こうして作業を繰り返すうちに、冷たい金属に、少しずつぬくもりが宿っていくように感じられた。

 

それは、いつも不思議に感じることなのだけれど。

 

雨の雫や、季節に咲く花々の儚さも美しいけれど、

その一瞬の表情や形を、永く留めておくことができるプラチナもまた、素晴らしい素材だと思う。

 

おふたりの暮らしに、長く寄り添うリングになりますように。

 

金属を手にしていると、自然とそのような願いが生まれてくる。

 

あと少し。

いくつかの工程を経て、リングは完成となるわけだけど、

この続きは、もう少し先のお話で。

 

プラチナとダイヤモンドが織りなす儚い煌めきと、永遠へとつながる造形を、どうぞお楽しみに。

 

プラチナとダイヤモンドで纏う、小さな雨上がりの時間 #屋久島でつくる結婚指輪

南国の暑い日が続いている。

時折、アトリエの界隈をスコールが通り過ぎ、ひとときの潤いをもたらしてくれる。

 

まるで薄い水の膜に包まれているみたいに、重たい湿度が満ちているけれど、

どこかその雨を心待ちにしているところもある。

 

雨上がり、庭先に出ると、月見草が大事そうに、たくさんのしずくを抱いていた。

水が描き出すさまざまな情景に癒されるのは、屋久島ならではの時間だなと思う。

 

ちょうど今、雨の雫をモチーフにしたリングを作り進めていることも、

とても素敵な巡り合わせのように感じられた。

 

 

一粒のダイヤモンドがぴたりと収まるように、丸いプラチナの石枠を作りました。

雨上がりの光を宿す、ひとしずく。

一粒のしずく。永遠の輝きを纏うダイヤモンドリング作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

毎日というわけではないけれど、島に暮らしていると、やはり雨は多い。

 

夏の天気雨、梅雨時の重たい雨、冬の冷たい雨と虹。ダイヤモンドを散りばめたような、春の朝露。

 

それらの情景は、いつしか日常の一部分となっていて、

庭先に咲く花々と同じように、小さくあたたかな息づかいを持つものに感じられる。

 

一粒の雫を模した石枠の周りには、小さな雫が宿るイメージで、造形を進めていく。

リングもプラチナで仕立て、そこに小さな雨上がりの時間を作りたい。

 

ありがとう。

大好きな雨のフィーリングを、ジュエリー作りを通して分かち合えることを、何よりも嬉しく思いながら。

 

プラチナの細い線をくるりと巻き、リングの形に繋ぐ作業に取り掛かった。

 

アトリエの照明を落とし、酸素トーチに火を灯す。

炎でリングを包み、プラチナが真っ赤になるまで温度を上げていく。

 

とても繊細なリングなので、熱で溶けてしまわないよう、細心の注意を払わなくてはならない。

 

温度がおよそ1000度を超えたところで、繋ぎ目に融点の低いプラチナをすっと流し込む。

 

とてもシンプルな作業だが、何度繰り返しても、緊張感が途切れることはない。

 

ろう付け作業がうまくいき、リングのシルエットを緑の中で眺めた。

 

幅1.15mmと、とても細いリングではあるが、硬い配合のプラチナを使っているので、手にすると確かな安心感がある。

 

リングを細くすることで、指の上にダイヤモンドが、雨の雫たちが浮かび上がるように仕立てることができる。

 

庭先では、夏の白い百合が咲き始めた。

それにしても、季節は確実に巡っていく。

そのゆっくりとした力強い歩みに置いていかれないようにと、

この先に続く工程を、頭の中で丁寧に思い描いていた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

一粒のしずく。永遠の輝きを纏うダイヤモンドリング作り #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスの海沿いに、今年もひまわり畑が広がりました。

 

海の日も近くなり、夜にはお祭りも催されるようで、

どこか日々が凝縮されて感じられるような、

夏には独特の時の流れがあるのは、なぜでしょう。

 

海風に揺られる、黄色い光のドットが、

毎年のことのはずなのに、とても新鮮で、

かけがえのないもののように感じられました。

 

森に囲まれた屋久島の夏は、案外と涼しく、

過ごしやすいことも嬉しいところです。

 

川遊びをしたり、甘酸っぱいパッションフルーツを食べたり、

昔から変わらないリズムの中で、2026年の夏もジュエリーを作っています。

 

さて、

アトリエでは、新しい制作が始まっていて、

精密ヤスリを片手に、細やかな作業が続いています。

 

3.5mmほどのプラチナ片をヤットコではさみ、丸く削り出しているところ。

均一で滑らかなカーブが生まれるように、少しずつ、丁寧にタッチを重ねていきます。

 

この小さくて丸いプラチナは、リングの石枠となる部分なのですが、

内側には、ダイヤモンドがぴたりと収まる穴を作りました。

 

ざっと磨き上げたプラチナの枠にダイヤモンドを添えてみると、

そこに、小さな息吹が宿ったような気がしました。

 

一粒のしずく。永遠の輝き。

 

島の暮らしの中で、自然を眺めていると、

雨の雫も、朝の木漏れ日も、月の満ち欠けや季節の巡りも、

一つひとつの刹那が重なり合い、かけがえのない“今”を形作っている。

その奇跡のような時間が、とても美しく感じられるのです。

 

移ろい続ける一瞬は、

同時に、永遠に輝き続ける光であるのかもしれません。

 

 

ブラインド越しに届く7月の光は力強く、窓の向こうからは蝉の声が聞こえてきます。

石枠をガラスシャーレの中に収め、次はリングの造形作業に取り掛かりました。

時折スコールが降り、南国ならではの重たい湿度がアトリエを包みます。

庭先では、最近よく見かける白と茶色の猫が、木陰で寝そべっています。

 

このようにして、2026年の夏の指輪作りは、静かに進んでいくのでありました。

 

2.0mm and 2.3mm wave ring in 18k champagne gold #屋久島でつくる結婚指輪

material: 18k champagne gold
size: 2.0mm and 2.3mm

Delivery time is within 3 months.
Custom-made, one of a kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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tel: 0997-47-3547

屋久島の小さな贈り物。シャンパンゴールドで仕立てた、シダ模様のペアリング #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島の小さな贈り物。シャンパンゴールドで仕立てた、シダ模様のペアリング #屋久島でつくる結婚指輪

朝のやわらかな光と、

そのひとかけらのように見えた、シャンパンゴールド。

 

リングをそっと重ね合わせてみると、

表面に彫刻したシダの葉模様が寄り添い、ひとつになりました。

 

 

おふたりの指輪を作り進めていたのは、重たく長い雨が島を包み込んでいた、梅雨どきのことでした。

島の近くを、台風が通り過ぎた日もありました。

大切な想いから生まれる、ひとつだけの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

 

大きな紫陽花や深いブルーのツユクサが咲いていたアトリエでしたが、

指輪が形作られてゆく時間の中で、

ハマユウが、そしてハイビスカスが咲き始め、

季節もまた、ゆっくりと夏へ近づいてゆきました。

 

そして、いよいよ指輪が完成し、

今は眩しい光があふれ、空には、もくもくと大きな雲が流れています。

 

屋久島でお会いした日のインスピレーションを大切に、

昔ながらの手作業で、じっくりとお仕立ていたしました。

 

そしてそれは同時に、

島の季節に育まれた、小さな贈り物であるようにも思うのです。

 

アウトラインに施したカーブを合わせると、

ふたつのリングがひとつの輪郭を描きました。

 

シャンパンゴールドの輝きが、深い緑と親しげに響き合っています。

 

硬い金属でありながら、どこか植物的な雰囲気を感じるのは、

シャンパンゴールドが宿す、明るく温かみのある色彩によるものなのでしょう。

 

夏の力強い陽光を受けて、シダの葉を描いた彫刻模様が、そのシルエットをくっきりと浮き上がらせていました。

 

シンプルなラウンドシェイプに整えていますので、

手触りはどこまでも親密で、ゴールドの確かな重みが心地よく響きます。

 

長くお使いいただく指輪ですので、

つけ心地を支える造形には、特にこだわりました。

 

はやくおふたりに手に取っていただきたい!

 

リングの内側に、屋久島の輪郭を分かち合うように彫刻したのは、

相談会での会話から生まれたひらめきでした。

 

台風前の晴天に恵まれ、無事にアトリエまでお越しくださったおふたりと過ごした和やかな時間も、今では大切な思い出です。

 

山際からは太陽が姿を現し、

眩しい光が、瞬く間に島を満たしてゆきました。

今日もまた、暑い一日になりそうです。

 

遠い場所に暮らしているわたしたちが、この島で出会い、おふたりの指輪が生まれたことは、

奇跡のようでもあり、どこか必然のようにも感じられます。

 

大好きな場所で生まれたつながりだからこそ、

不思議と、強く信じられるものがありますよね。

 

屋久島が紡いでくれた素敵なご縁に、心から感謝します。

 

楽しい指輪作りのひとときを、ありがとうございました。

またいつの日か、おふたりで屋久島にいらしてください。

 

プルメリアの甘く清々しい香りが漂うアトリエより。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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花々の祝福、イエローダイヤモンドの響き #屋久島でつくる結婚指輪

台風がもたらした高波の影響で途絶えていた流通が再開し、予定よりもずっと長い時間をかけて、イエローダイヤモンドがアトリエに届いた。

自然のリズムが人の暮らしよりも先にあることを感じるのは、島での生活ならではなのかもしれない。

 

台風が過ぎ去り、アトリエの周りでは、色とりどりのプルメリアが花を開かせている。

梅雨の大雨が河口へ運んだ砂も、高波によって、すべて押し戻された。

 

昼間の空はどこまでも青く、夜には天の川を見ることができる。

今は、揺るぎのない夏の時間が流れている。

 

季節の移ろいの中で、ジュエリーが育まれてゆく時間を分かち合えることもまた、オーダーメイドの楽しみの一つなのではないだろうか。

 

おふたりの大切なご婚約の日に向けて、島に咲く黄色い花をモチーフにした指輪を作っている。

海と花、ジュエリーと #屋久島でつくる結婚指輪

 

冬を前に、少しずつ寒さが増してくる頃に咲き始めるツワブキの花。

その明るい黄色に、いつも元気をもらっている。

 

本当に不思議なことだけれど、もしかすると、当たり前のことなのかもしれない。

花の色や個性と響き合う石に、いつも出会うことができる。

 

ツワブキの明るい黄色には、透明感を纏ったイエローサファイアや、イエローダイヤモンドがよく似合う。

 

今回はご婚約のジュエリーということもあり、

彼と相談を重ね、イエローダイヤモンドを使うことにした。

 

 

さっそく、ワクワクしながらルーペで覗き込む。

濃く鮮やかな黄色と、高い透明感。

わずか2.3mmの小さな姿の中に、まっすぐな強さが宿っているように見えた。

 

シャープに整えられたカットの一つひとつから、繊細な光が放たれていた。

 

 

リングの造形作業も、石との出会いを待ち望んでいたかのように、いよいよ佳境を迎えている。

 

プラチナの花とイエローゴールドのリングをぴたりと組み合わせ、そのわずかな隙間へ、融点の低いゴールドを流し込んでいく。

ガスバーナーの炎でリングを包み、徐々に温度を上げていく。

途中、花とリングの角度がずれ、そのたびに火を止め、何度か調整を加えた。

造形と温度のバランスが整ったところで、さらに熱を加えていく。

ふたつの金属が接する部分に、ほんの少しだけ強く火を当てると、

その瞬間、ゴールドがすっと溶け、隙間の奥へと流れ込んだ。

 

緊張感に満ちた時間ではあったが、うまくできたように思う。

 

ここで初めて、お花リングのシルエットが立ち上がった。

まるで本当に、ずっと育ててきた花が咲いたようで、あたたかな喜びが込み上げてきた。

 

その佇まいは、どこまでも繊細だ。

けれど手に取ると、小さな姿の中に、確かな強さが感じられる。

 

作業は、ひとつの峠を越えたといったところだ。

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海と花、ジュエリーと #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島の南海上を、台風が通り過ぎている。

その勢力は猛烈で、はるか遠くから届くうねりは力強い。

 

島の北部にある河口には形のよい波が打ち寄せていて、その波に乗るために、ここ数日は夜明け前の海に通っていた。

 

まだ暗いうちから沖に出て、太陽が昇るのを眺めながら、何本もの波に乗った。

海からは、水墨画のような山々のシルエットが浮かんで見えた。

 

海から上がると、スマホの時計はまだ7時を示していて、

それから車を走らせてアトリエに戻り、

コーヒーを作って、作業机に向かう。

 

そのような島の時間の中で、少しずつ、おふたりのリングが形作られていった。

 

東から強く吹く風はずいぶん温かく、海辺にはひまわりも咲き始めている。

 

フェリーは欠航を続けているけれど、島がしばらく外の世界から切り離されたような感覚も、深い集中をもたらしてくれる。

この静かな日々は、あと何日続くのだろうか。

 

 

花のジュエリーを作る時間は、いつも明るい気持ちに包まれる。

大好きなツワブキをモチーフにした、エンゲージリングづくり。

一度きりの夏、ちいさな花咲く婚約指輪作り#屋久島でつくる結婚指輪

 

海と花、ジュエリーと。

暮らしのスタンスもそうだけど、

昔から、とにかくシンプルなものが好きだった。

 

この指輪も、一輪の花と細いリングで形作られる、シンプルなデザインではあるが、

その潔い佇まいを生み出すための細工は、見た目よりもずっと複雑だったりする。

 

イエローゴールドのリングは、直径が1.2mm

そこに0.8mmの穴を開けておく。

 

プラチナの花には同じく0.8mmの“茎”を設け、リングに開けた穴に通るようにした。

 

こうしておくと、ぴたり。

花とリングが、しっかりとひとつに組み合わさる。

 

花がリングから少し浮くように仕上げることで、つけた時の印象は、より華やかなものになる。

 

これから花とリングをひとつにしていくのだが、

より美しく仕上げるためには、その接点にできるだけ隙間がないことが好ましい。

 

庭先で、散歩道で、

花に目を留めるたび、その繊細な佇まいに魅せられてしまう。

 

カメラのファインダー越しに近づいてみると、

小さな造形の一つひとつが、どこまでも精巧で、完璧に見える。

軽やかなのに、驚くほどに力強い。

色鮮やかで、あたたかな喜びに満ちている。

 

その神秘的な造形に憧れながら、ジュエリー作りの探究を日々続けているのだと思う。

 

今日も一歩ずつ。

 

 

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一度きりの夏、ちいさな花咲く婚約指輪作り#屋久島でつくる結婚指輪

モコモコと空に流れる入道雲を眺めているだけで、楽しい季節になりました。

 

6月末から7月にかけて、島にはいくつかの台風が接近し、

その風と雨が通り過ぎるたびに、屋久島は少しずつ、夏の色を深めていきました。

まるで、季節が薄い衣を脱ぎ、まぶしい光を纏っていくように。

 

庭先には、南国の眩しい陽光が差し込み、白いハイビスカスがたくさん花をつけ始めています。

 

いつもより早く起きて夜明けの時間を眺めたり、

あるいは、深夜に天の川を見上げたり。

一日のどこかに涼やかな時間を探すことも、夏ならではの喜びなのかもしれません。

 

その季節の移ろいに呼吸を合わせるようにして、

アトリエでは、新しいジュエリーづくりが始まっています。

わたしも大好きなツワブキをモチーフにした、エンゲージリング。

花のジュエリーを作る時間は、いつも明るい気持ちに包まれます。

 

プラチナの板を糸鋸で削り出していくと、

そこに小さな息吹のようなものが、少しずつ宿り始めていくのがわかります。

 

硬くて冷たい金属なのに、そこにどこかあたたかな手触りを感じて、ふと癒されるのです。

 

プラチナの花の大きさは、7mmほど。

薬指の上に、そっと花開くようなイメージで、作り進めています。

 

島に暮らすようになって、大好きな花をモチーフにジュエリーをつくるようになりました。

海の向こう、遠く離れた場所に暮らしているおふたりと、

こうして大切な気持ちを分かち合えることが幸せで、かけがえのない時間のように感じています。

 

大切なご婚約のジュエリー作りをお任せいただき、ありがとうございます。

 

わたくしごとになりますが、

これまでずいぶん遠回りをしてきたように思うことがあるけれど、

それでも、心の奥にあったものは、

きっと今も、あまり変わらずに残っていて。

その小さな花のようなものが、

何かのきっかけで、ふと響き合う瞬間があるのかもしれません。

 

これまでの一つひとつの歩みが、

こうして素敵な出会いへとつながっているのだと思うと、

静かに勇気づけられるような気がしました。

これでよかったのかもしれない、と。

 

そして、今をしっかりと歩んでいかなくては。

そんなことを、あらためて思うのです。

 

さて、リングは8月にお届けできるよう、じっくりと作業を進めていくことになりますが、

夏の花々も、突然のスコールも、雨上がりの虹も。

島に流れる時間が、きっとこの指輪作りに寄り添ってくれるような気がしています。

 

一度きりの夏が始まったのだと、わたしも胸を躍らせています。

 

おふたりの新しい始まりを記念する指輪作りを、

皆さまもどうぞ、あたたかく見守っていてください。

 

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2.0mm and 1.3mm-2.0mm wave ring in 18k pink gold #屋久島でつくる結婚指輪

material: 18k pink gold
size: 2.0mm and 1.3mm-2.0mm

Delivery time is within 3 months.
Custom-made, one of a kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

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初夏のひかり、屋久島と響くピンクゴールドの結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

初夏のひかり、屋久島と響くピンクゴールドの結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

初夏のひかりとピンクゴールド。

海風にそよぐハイビスカス。

そっと手をつなぐように寄り添う、おふたりの結婚指輪。

 

彼と彼女が出会った屋久島から、心からの祝福を。

 

 

アトリエの近くで暮らしていたおふたりが相談会に来てくれたのは、二月とは思えないほど、やわらかな空気に包まれた日のことでした。

おふたりが出会った屋久島でつくる結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

 

やがて冬が過ぎ、桜や菜の花が屋久島サウスに明るい色を添えました。

指輪作りの間には、梅雨の深い雨が降り続き、庭先には大きな紫陽花が咲きました。

島の音色と響き合う、ピンクゴールドの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島の季節の中で、少しずつ指輪が形になっていく。

おふたりと、かけがえのないひとときを分かち合えたことも、

今となっては、素敵な思い出です。

 

お互いの夢を追いかけて、海を渡ったおふたりですが、

ここで出会い、共に過ごした屋久島の空気や、

その奥に漂う神秘のようなものを、

ふとした瞬間に感じてもらえると嬉しい。

 

そんな小さな願いを抱きながら、この指輪を作りました。

それは、わたし自身にとっても、あたたかで、幸せな日々であったように思います。

 

ハイビスカスの木の下で、ふたつのリングをそっと重ね合わせてみる。

花びらを透かした祝福のような光に包まれて、ピンクゴールドがやさしく輝いています。

 

彼のリングは、丸く、誠実さを感じる佇まいに。

彼女のリングの表面には波模様を削り出し、リング幅にも抑揚をつけて、リズミカルな印象にお仕立てしています。

 

波打つようにカーブするシルエットが、ふたつのリングをゆるやかにつないでいます。

 

硬いゴールドなのに、どこかやわらかく感じられるのは、

屋久島の水や光に満ちた季節に魅せられ、育まれたデザインだからかもしれません。

 

シンプルに整えた刻印も、とても印象的に仕上がりましたね。

0.1mm単位で整えていく、細やかなデザイン作りでしたが、

いつもあたたかくお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

 

どこかおふたりの空気感と重なり合うような、

明るくてあたたかな指輪が、わたしも大好きです。

 

島には眩しいほどの光が降り注ぎ、季節がまたひとつ新しくなりました。

指輪作りもこれでひと段落して、

わたしたちも新しい一歩を踏み出すときがやってきました。

 

夕暮れ時の海へ。

 

波打ち際を裸足で歩いていると、

水平線に浮かんだ雲の隙間を抜けて、まばゆい光が差し込んできました。

水面に反射した煌めきが、一日の終わりをキラキラと包み込んでくれます。

 

そっとリングを手にして、その光にかざしてみると、

ピンクゴールドの淡い茜色は、夏の夕焼けと和やかに響き合っているように感じられました。

 

ふたつのリングは、それぞれに個性を持つひとつの形であり、

同時に、風や光、波音の一部分でもありました。

 

わたしたちの指輪作りにずっと寄り添っていてくれた屋久島に、ありがとう。

 

そして、おふたりに、心からおめでとうございます。

 

夏の余韻がまだ残る頃に、

またおふたりに、この島でお会いできることを心待ちにしながら。

 

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ジュエリーの着用画像

ヒマワリのネックレス

モデル:身長162cm
チェーン:38cm

 

海の月ネックレス

モデル:身長162cm
チェーン:38cm

 

ナノハナの指輪

 

ナノハナの指輪2

 

紫陽花の指輪
朝露の指輪

 

サクラの指輪

 

ツワブキの指輪

 

シダの指輪2

 

シダの指輪

 

シダの指輪2

 

ハイノキの指輪

 

 

 

 

 

 

七夕の日に願いを重ねて。屋久島から北海道へお送りした、ナノハナの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島から北海道へ。

おふたりの大切な日に向けておつくりした、ナノハナの指輪。

もうすぐ、七夕です。

 

季節の節目や、暦の中の小さな出来事に心が向くようになったのも、

こうして皆さまと、オーダーメイドのやり取りをさせていただいているからかもしれません。

素敵な贈り物のご相談をいただき、本当にありがとうございました。

 

春の光から生まれたナノハナの指輪を、七夕の願いに重ねること。

それはなんとも美しく、ひとつの物語のように感じられました。

星空が紡ぐ、永遠の時に響きを重ねるように、

リングは、K18イエローゴールドとダイヤモンドでお仕立ていたしました。

 

光沢仕上げを施したリングは、光そのものを纏うような印象かもしれません。

 

厚い雲の隙間から、つかのま陽光が降り注ぎ、

小さな花をやさしく包み込んでいました。

 

緑の中で眺めていると、本当に花が咲いたみたいに見えて、

おふたりの大切な想いが、ひとつの形になったのだなあと、

あたたかな気持ちが溢れてきました。

こちら屋久島は、あと数日で梅雨明けといったところでしょうか。

南国ならではの、暑く湿った空気が漂い始めています。

 

こうして、はるか距離を超えて、ジュエリー作りをご一緒できることも、

今という時が運んでくれた恵みのように思うのです。

 

大好きな花、そして屋久島が紡いでくれた出会いに、ありがとう。

 

リングはケースに入れて、リボンを結んでおきました。

素敵な贈り物となりますように。

 

屋久島の北部、港を望む小さな森の中で。

 

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