
プラチナリングが完成したのは、
屋久島サウスに、およそ一ヶ月ぶりの雨が降り注いだ日のことでした。
はじめて庭先に持ち出すと、
ダイヤモンドが朝の太陽と出会い、リングにいきいきとした輝きが宿りました。
小さいけれど、永遠の光が。
一度きりの夏。永遠へとつながるプラチナリングづくり。
朝早く目を覚まして、庭先を眺めると、
植物たちが朝露をまとい、きらきらと輝く世界が広がっている。
島に暮らしていると、しばしば心を奪われる瞬間に出会います。
その何気ないひとときから、いつもインスピレーションをもらっているような気がします。
それは、自分自身の奥深くにある何かに触れるような、不思議な体験で、
このささやかな感動を、ジュエリーに表現したいと、素直に思えるのです。
雨が降れば、雨のジュエリーを。
みたいなところがありますが、
暮らしの中で出会った喜びを、皆さまと分かち合うことができれば素敵だなと思うのです。

朝露の指輪 platinum, diamond
素材は永遠の定番ともいえるプラチナとダイヤモンドの組み合わせです。
細身のリングに、ころりと丸い石枠をあしらい、ダイヤモンドを一粒セットいたしました。
リングと石枠の周りにミル打ちを施した、シンプルで印象的なリングです。
幅は1.1mmほど。
指に纏うと、とっても繊細に見えますが、
リング部分には、しっかりと高さを持たせてお仕立てしてありますので、
安心感のあるつけ心地なのです。
このリング一つでも、もちろん主役になりますが、
すっきりとしたスタイルなので、結婚指輪などと重ねても楽しそう。
日々の暮らしにも、特別なお出かけにも。
末長くお使いいただけるよう、
昔ながらの手作業で、じっくりとお作りいたしました。

久しぶりの雨が上がると、空には二重の虹がかかりました。
屋久島から、海の向こうのおふたりへ。
大切な指輪作りをお任せいただき、本当にありがとうございました。

また強い日差しが満ちてきて、暑い夏の一日が始まります。
心なしか、植物たちも久しぶりの雨を喜んでいるように感じられました。
そしてまた、島には台風が近づいてきているようです。
わたしたちも、日々に訪れる小さな変化に、そっと耳を澄ませて過ごしていけると素敵ですね。
大好きな水の情景。
潤いに満ちた屋久島の時間から生まれたジュエリーなのだと思います。
2026年夏。
白いハイビスカスの咲く、屋久島サウスのアトリエにて。
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