今年最後のジュエリーはシャンパンゴールドでお作りした結婚指輪。リングの内側にはお二人が育てているブルーベリーの模様を彫刻して。
お二人の物語と屋久島の日々と。ずっと思い描いていたジュエリー作りができたような気がする。
お二人とは植物や自然が大好きな気持ちで繋がっている。果樹園を営む彼と彼女と、土だったり光だったり、水だったり、屋久島での暮らしと近しいフィーリングを分かち合いながらデザイン作りを進めてきた。
ブルーベリーのモチーフは、お二人と出会わなければ生まれなかったデザインだと思う。大切な指輪作りを作りをお任せ頂いて、ありがとうございました!
これからずっと一緒につけるから、お二人の物語が詰まった一つだけの結婚指輪があると素敵だろう。出来上がりのイメージを共に作り上げてゆく作業でなかなかたくさんではないけれど、ゆっくりと時間をかけてお二人や屋久島の自然と向かい合いながら作っている。
今だからこそ大切にしたいことがあると思う。そんな気持ちを共有できるのもまた嬉しい。
さて、今日もまた雨の屋久島サウス。冬のキラキラの中でこれから海を渡るリングを眺める。
左側か彼のリング。右側が彼女のリング。同じ2.3mmのリング幅でアウトラインは緩やかにカーブしている。どんなお二人なんだろう。お揃いデザインだからか、一層サイズの違いが浮き上がっていてグッとくる。
表面をシンプルにして、内側に模様を施したのは日々の農作業にフィットする強度やメンテナンス性を保つため。何気ないシンプルなリングにはお二人のライフスタイルが確かに詰まっている。
それにしても、長年土を触り続けると金属も磨耗してスリムになるのは知らなかった。お二人にもらったことを次のジュエリー作りにも繋げてゆこう。
雨が上がった。
指輪作りの始まりとともに咲き始めて、ずっと一緒だったツワブキにもありがとう。
お二人との指輪作りは終わりになるけれど、このリングは新年に届いてそこからまた新しい時間が始まるだろう。
ご結婚おめでとうございます。育まれるお二人の暮らしにこのリングがそっと寄り添って、ときおりキラリと輝く瞬間があると嬉しい。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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