今日はここで泳いだ。
ビーチについた途端、気がつくと走り出して飛び込んでいた。
3月24日、昼下がりの屋久島サウス。
「あの雨の日が過ぎて、島は早くも夏の気配感じる暑さになりました。」
海から上がった後、つい先日しずくギャラリーに来てくれたお二人にはそんなメールも送りました。
暖かくなって、少しでも状況落ち着くこと願いつつ、
お互い、こころ穏やかに、そして静かに日々を過ごしましょう。
*
屋久島から北海道へ。
海を越えて、心を紡ぐように進めてきたお二人の結婚指輪作り。
昨日は彼女のリングが出来上がったところまで書きました。
今日から彼のリング作りを始めることに。
しっかりとボリュームのある金属は、彼の選んでくれたシルバーです。
まずは火を当てて柔らかに。
そして、ロラーという機械を通して、
パスタを伸ばすように、くるくるとシルバーを圧縮してゆきました。
幅2.4mm、厚み1.9mm
目指したのはリングの出来上がりイメージよりも一回り大きめの寸法です。
(造形作業を経て一回り小さく仕上がります。)
ここまでお二人と一緒に考えてきた、微妙なボリューム感が、このデザインが、
いよいよ実際のカタチになるのだと思うと、胸にグッと響いた。
くるりと鉄の芯金に巻いて、サイズはお目当の11.2号よりもほんの少し小さくなるように。(造形作業を経て一回り大きく仕上がります。)
そうだ、お二人のリングが出来上がったら、リングを持って海に出かけよう。
くるりと巻いたシルバーをリング状に造形していると、
そんなアイデアが浮かんできた。
海まで行くと、少しだけお二人に近づくことができるような気がした。