夜のうちに雨が降って朝になると太陽が現れる日々。こちらは屋久島東部の海岸より。
こちらはサウスのアトリエより、秋のしずく。
そうか、ちょうど一年前にはサキシマフヨウ のネックレスをお届けして、そこからお二人とのジュエリー作りが始まっていたのだなと、感慨深く。
一滴の雫から生まれる波紋のような広がりを感じながら、今、お二人の結婚指輪を作っている。
サキシマフヨウ が咲くと、お二人にお会いした日をふと思い出すこともあるし、ツワブキの花が咲くと、彼からもらったメールを思い出すこともある。ここで生まれるジュエリーは島の季節と大切な日々や思いと、キュッと強く結びついているのだと思う。
お二人の結婚指輪作りが始まる前は海に出かけました。
たゆたう水のイメージ。
思えば1年をかけて、屋久島の季節をぐるりと一周するように、ゆっくりと3人で歩んできたジュエリー作り。
いよいよ始まった結婚指輪作りの時間を大切に感じながら、作業机に向かっています。
シンプルなプラチナ素材を使って。ここでサイズが決まるわけだけれど、ほんの0.01mmで微妙な変化が出てしまうのでとても繊細な作業でもある。
遠く海を隔ててお二人と一緒に作ったデザインをイメージして、深呼吸をして。
彼のリングは今まで作ったことのない初めてのデザインとなるので、作業の旅路も楽しみだ。ドキドキ。
また少し雨が降って晴れたようだ。サキシマフヨウ は青空を見上げるように眺める構図が気持ちいい。
そういえばお二人もこの季節、屋久島で雨の森を歩いたって言ってたなあ。
リングと炎の赤さを見るとプラチナの作業温度の高さがよくわかる。この耐熱性もまた、プラチナ製のジュエリーが歴史の中で長く愛用されている所以でもあるだろう。
作業台の上に2本のリングを置いて。
これから、リングがお二人の暮らしとともにある長い時間を思うと、今この指輪作りの瞬間がとても貴重なものに感じられてきた。
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